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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
異伝〜終焉に諍う英雄達の来訪〜第6話
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〜遊撃士協会・クロスベル支部〜



「テスタメンツの元リーダーに関してはそちらの世界と一緒だと思うけど、”星杯騎士団”に戻って”星杯騎士”としての任務で各国を回っていて、”搦め手”は”警視”に昇級して、クロスベル警察の上層部の一人として活躍しているわ。」

「ティオちゃんは一度レマン自治州のエプスタイン財団の本部に戻ったけど、エプスタインのクロスベル支部の開発主任として最近クロスベルに帰って来て、キーアちゃんはロイド君に引き取られて以前のように普通の女の子としての生活をしているわ。」

「元警備隊の若手と”闘神の息子”はそれぞれ准佐待遇でクロスベル帝国軍に所属したけど……”闘神の息子”は第U分校の教官の一人として、第U分校に派遣されたって話だよ。」

「という事は第U分校に元からいた教官陣は分校長を除けば僕達の世界と同じようだな………」

「そうですわね。……ただ、エレボニアとの関係が微妙なメンフィルやクロスベル所属のリィン教官達が何故第U分校の教官として派遣された経緯は気にはなりますが。」

「しかもこちらの世界のわたしに関しては、”情報局”のような何らかの任務が命じられるような組織にすら所属していないのに第U分校に入学している理由が全く理解できません。」

ミシェル達の説明を聞いたクルトとミュゼは考え込み、アルティナは疲れた表情で呟いた。



「で、肝心の支援課のリーダーの坊やに関してだけど………クロスベル軍警察の上級捜査官の一人として帝都(クロスベル)を含めたクロスベル帝国の領土内のあちこちを飛び回って活躍しているわよ。」

「そうだったんですか…………よかった…………あれ?だったら、どうしてこの世界のあたしは第U分校に入学したんですか?あたしが第U分校に入学した理由はエレボニアがロイド先輩達を指名手配した事を知ったあたしがエレボニアに併合されたクロスベルの軍警本部に抗議しちゃった時に帝国人の新しい本部長から取得した単位を全て取り消されたんですけど、それを見かねたクレア教官が説得してくれたお陰で半分くらいは取り戻せて、残り半分の単位は”別の学校”の単位で代替する条件でクレア教官の勧めもあって、第U分校に入学したんですが……」

「君が第U分校に入学した経緯はそのような経緯があったのか……」

「ふふっ、そう言えば夏至祭での祝賀会の時にクレア少佐と一緒にいるユウナさん達とリィン教官が話している所を遠目で見た事がありましたけど……もしかして、アルティナさんは既にご存知だったのですか?」

「はい。……その件も含めれば、本来第U分校―――”新Z組”にわたしとユウナさんが入学する理由がないのですが……その件については何かご存知なのでしょうか?」

異なる世界の特務支援課の面々のその後を知った事
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