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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
第2章 鬼神の目にも涙編
Story 16 鬼化の呪い
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―魔導士ギルド 妖精の尻尾(フェアリーテイル)

よく晴れた昼下がり、ここ妖精の尻尾(フェアリーテイル)ではいつもと変わらずあちらこちらで賑やかな声が飛び交っていた。

「てめェ、今何つった!?」
「いちいち暑苦しいっつったんだよ、ツンツンピンク頭!」
「ンだとォ!?」
「やンのかよっ!?」
「上等だァッ!火竜の鉄拳ッ!」
「アイスメイク、槍騎兵(ランス)ッ!」
「うごっ!?」

ナツとグレイのいつもの言い合いから魔法のぶつけ合いになる。グレイが放った氷の矢の内一本が鉄屑を食べていたガジルの後頭部に直撃する。

「キャー!あたしの服ーーー!?っていうか熱ッ!」
「あわわわ……!ルーシィ鎮火ァ!」
「ぎゃあーーーーーっ!?」

ナツの拳から飛び散った火の粉が傍にいたルーシィの服に燃え移り、チリチリチリ……と焦がしていく。それを見たコテツが慌てて自分が飲んでいたクリームソーダをルーシィにかける。無事火は鎮火出来たはいいが、ルーシィの髪や肌はベトベトだ。
そして素肌が露わになったルーシィのその姿にマカオとワカバの目が釘付けになり、大人げない父親の姿を見て「父ちゃん!」とロメオが声を上げた。

「グレイ様〜!素敵です〜!」

ジュビアは相変わらず目をハートにしてグレイだけを見つめている。

「何すんだてめェ等ッ!」
「んがっ!」
「ぐえっ!」

食事の邪魔をされたガジルが怒り任せにナツとグレイをそれぞれ殴り蹴り飛ばした。

「お?喧嘩か!?俺も混ぜろーっ!」
「何で混ざりに行くのよ?」
「いいじゃねーか!ティール、お前も来いよっ!」
「は!?何で俺も!?」

ガジルも加わり更にエスカレートした喧嘩を見てジーハスが鞘に納めたままの荒刀(こうとう)山吹旋風(ヤマブキセンプウ)を上下に振り回しながら喧嘩に混ざろうとするのにレーラがツッコミを入れ、ジーハスに腕を引っ張られながらティールが驚嘆の声を上げた。

「リンさん、止めなくていいの?」
「元気が有り余ってるみたいだし、たまにはね?」

オレンジジュースを飲んでいたサーニャが首を傾げながら隣に座っていたリンに問うと、リンは小さく笑いながらサイダーを飲むだけで、ジーハスを止めようとはしなかった。
そのまま観念したように肩を竦めるティールと一緒にジーハスも喧嘩に加勢しに行った。

「いいのか?ホントに止めなくて?」
「いいのいいの。若い内に思いっきり暴れさせてあげないと。」
「若い内って、あんたもまだ23でしょ?」
「俺もベイビーたちと混ざりにいこっかなー?」
『いこっかなー?いこっかなー?』
「やめておけ。」

リンとサーニャとレーラがいるテーブルの近くの柱に寄りかかっていたラクサスが改めて問いかけるが、やは
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