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ロボスの娘で行ってみよう!
第19話 帝国の逆襲
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艦隊と総司令部六万三千隻で迎撃を敢行するのが良いかと思います」
「総参謀長その迎撃案だと戦場は何処が良いかね?」
「はっ、敵軍は第二次ティアマト会戦の復仇を叫んでいるそうです」

「そうなると戦場はティアマト星系だな」
「そうなります」
「此処はブルース・アッシュビーの故事に習って大勝利と行きましょう」

「敵は、エル・ファシルで無様な敗北を与えた帝国軍です」

宇宙艦隊総参謀長の言葉に統合作戦本部長、宇宙艦隊司令長官以下の面々が笑いに包まれるが、1人リーファのみが渋い顔であるがそれを目聡く統合作戦本部長が見つけた。本部長はリーファの出来をよく知っている為に1人だけ渋い顔をしている為に気になったのである。

「ロボス大尉なにか懸念があるのかね?」
「はっ、帝国軍の今回の攻勢は六万隻という大軍です、しかも今回の敵には後がないでしょう」
「後がないとは?」

「はっ、敵はエル・ファシルの戦いで完膚無きまでに敗北しています、更に門閥貴族の子弟の多くが犠牲になっている以上、その突き上げはかなりなモノでしょう、此処で敵討ちをしなければ軍上層部が詰め腹を切らされる可能性があります」

「つまり、敵は必死という訳か」
「はっ、その場合は我が方も態々ティアマトで迎撃する必要は無いかと思います」
「何故かね」

「敵軍が士気旺盛であれば此方の損害も馬鹿にならないでしょう、それであれば敵に肩すかしを行い、ティアマトではなくダゴンまで引いてそこで迎撃をするべきです、そうなればリン・パオ、ユースフ・トパロウルの様に包囲殲滅を行った方が宜しいかと思います」

「確かに良い案ではあるが、少し消極過ぎはしないか、それにカプチェランカ基地が孤立するぞ」
「いえカプチェランカは一度放棄して迎撃後再占領すれば宜しいかと、ダゴンまで引くのは敵の補給を潰えさせると共に直ぐさまイゼルローン要塞へ向かわせない為でもあります、」
「イゼルローン要塞へか?」

「はっ、此方がダゴンで迎撃準備をして敵艦隊を引きつけている間に1個艦隊をアスターテ、ヴァンフリート経由でイゼルローン回廊に進出させます、それを聞けば敵艦隊は慌ててイゼルローン回廊へ向かうでしょう、そこを追撃すれば多大な損害を与える事が出来るはずです」

2人の話に多くの参謀達が耳を傾けていく。統合作戦本部長は迎撃案に頷き始めた。
「なるほど、そうなると楽に大打撃を与えられるな」
「そうです、イゼルローン回廊の艦隊は敵艦隊が帰ってくる前に戻させます、そうしないと窮鼠猫を噛む状態で要塞艦隊と帰還する艦隊に挟撃されますから」

その様な中で、宇宙艦隊総参謀長が意見を述べてくる。
「ロボス大尉、貴官の作戦案は机上の空論だよ、まずカプチュランカ基地が捨てられる事になる、せっかくの基地を一戦
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