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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十四話 ナンバーズ 2
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トーレがケースの中身を見て声を上げた。

中にレリックは無く、代わりに二つ折りの一枚の紙切れがあった。

「なんだ、これ?」

セインは紙切れを取って広げてみる。

それを後ろから見るトーレとクアットロとアギト。

その紙にはアスカの字で一言、こう書かれていた。

ハズレ

「「「「……」」」」

しばし固まる面々。

「……セイン、くじ運が悪いな」

ポツリとアギトが呟く。

「え?ええ??」

訳の分からないセインがキョロキョロと辺りを見回す。

呆れたような視線がセインに突き刺さる。

「ア、アタシはちゃんと運んできたよ!」

焦った声で叫ぶセインだが……

「なら、これはどういう事だ!」

トーレの一喝に首を竦める。

「で、でもトーレ姉!ちゃんとスキャンして本物のケースって確認したんだよ!ホラ!」

涙目になってセインが収集したデータをモニターに出してみんなに見せる。

「あ……」

その騒ぎを余所に、ルーテシアはケースの刻印No.を見て肩を落とした。

No.はY。

ルーテシアが探しているレリックではなかった。

ルーテシアが気落ちしている事に気づかないナンバースは、セインのデータを見ている。

「!!」

データを見ていたトーレの目がつり上がる。

「バカ共が!」

「「え?」」

突然怒り出したトーレに驚くセイントクアットロ。

「おまえ等の目は節穴か!ここだ!」

苛立ったトーレが画像を指す。

それはキャロのサーモグラフ画像だった。

その頭部が、周囲のエネルギー反応に比べて明らかに高い。

「えぇ!まさかレリックを封印して直接身につけていたって言うの!?」

思いも寄らない手に、セインが頭を抱える。

「うぅ〜、してやられたよぅ」

がっくりと落ち込むセイン。

「すみません、お嬢。愚妹の失態です」

落ち込んでいるセインをそのままにして、トーレがルーテシアに頭を下げる。

「別に……私が探しているのは、11番のコアあけだから」

ルーテシアはそう言ってナンバーズに背を向けた。

「あ、ルールー!」

その場を離れたルーテシアの後を追うアギト。

「大丈夫だよ、ルールー!アタシがルールーの欲しがっているレリックを見つけてやるから元気出せよ!ゼストの旦那だって手伝ってくれるんだ、な?ルールー!」

ルーテシアの周りを飛び回ってアギトが慰める。

「うん、ありがとう。アギト」

ルーテシアとアギトは、再び転送魔法でどこかに移動した。





「あら、これ六番のコアだったのね?」

クアットロがケースの刻印を見る。

「うぅ〜、ヤバイ
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