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エアツェルング・フォン・ザイン
そのにじゅういち
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りと翔んでレミィの背後を取る。

そしてギュッと抱き締める。

「え!?な、何して…!?」

「レミィ…」

とても優しげな声で囁く。

「カワイイよ…」

で、そのまま顔をレミィの耳に近付け…

ふぅ〜

っと耳に息を吹き込む。

「ひゃわ!?」

レミィの体が硬直しおかしな声を上げる。

おい、鼻血を拭けよメイド長。

「食べたいくらいだよ…」

ボフン!

「あぅあぅ…」

あ、ショートした。

「咲夜ー!お嬢様がショートしたぞー?」

と鼻から忠誠心を垂れ流すメイド長を呼びつける。

「あ、っはい。少々お待ちを……はいなんでしょう?」

一瞬で鼻血が消えた…

「お嬢様がショートしたぞ」

「わかりました、お部屋にお連れします」

と言ってレミィ諸共どこかへ消えた。

「あははー!おねーさまおもしろーい!」

爆笑するフラン…笑い上戸か?

このままだと某ブラック委員長みたいに『にゃははははー!』とか言い出しかねんな…

うーん…

「玉藻ー?」

「どうしたの?ご主人?」

「ちょっとフランを乗せれるくらいの大きさになってくれ」

「はーい!」

30〜40センチくらいだった玉藻が大きくなった。

とは言えデフォルトほど大きくはない。

「フラン」

「なーにー?おにぃさまー?」

「疲れただろう?玉藻の背中で休むか?」

「うん!」

フランは玉藻に飛び乗った。

「わー!フカフカのもふもふだー!」

と言って玉藻の背中に倒れ込む。

「うぅん…すぅ…すぅ…」

案外あっさり寝たな。

まぁ初めて外に出て初めてパーティーをしたんだ。

疲れて当たり前か…

て言うかホストが居なくなったけどこのパーティーはどうなるのだろうか?

まぁ、どうでもいいか。

とにもかくにも楽しもう。

「おーい!まだ酒はあるぞー!」

取り敢えず、使用回数カンストでストレージの奥に死蔵していた酒を取り出すのだった。
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