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エアツェルング・フォン・ザイン
そのじゅうろく
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「承知しました」

俺はメイド長から離れ、フランの下へ向かう。

「フラン、男を簡単に寝室に入れたらダメだぞ?」

「お兄様は勝手に入って来たよ?」

シャキン…

おい、メイド長今の音はなんだよ…?

「まぁ…アレは俺の方から入ったが…自分から誘うのはダメだぞ」

「勝手に入って来るのはいいの?」

うぐぉぁ!純粋すぎる!

「そこら辺は七曜の魔法使いかメイド長に聞くといい」

「うん!わかった!」

俺は振り返り、メイド長にGoodサインを送る。

あ…メイド長が頭を抱えた。

「ああ、それとザイン様」

「ん?」

「ザイン様の使い魔を名乗る妖獣が門の前に…」

玉藻か…

「OK直ぐ行く」










咲夜に案内され、俺とフランは門へ向かう。

「いよぅ、玉藻、悪いな…ちょっと手間取ってな」

「別に気にしてないよ、ご主人は何時だって戻って来てくれるから」

ああ、そうだな…

ハイヴ攻略戦の時…

UWの時…

GGOの時…

俺は何時だって玉藻の所へ戻ったんだ。

玉藻の首に抱きつく。

「ありがとう…玉藻。俺を信じてくれて…」

「うん」

玉藻…ありがとう…

「ねぇねぇ!お兄様!」

「んー?どうしたフラン?」

「え?お兄様?ご主人何したんです?まさか…」

「タマモのしっぽもふもふしていい?」

「おー、いいぞ」

「やったぁ!」

と言ってフランは玉藻の尻尾に抱きついた。

「ご主人?」

「ああ、こいつはフランドール・スカーレット。赤い霧の異変の主犯の妹だ。訳あって俺になついてる」

「ご主人…犯罪…」

「誤解だ、フランは見た目はアレだが495歳だ」

「んー…ロリバd…」

「それ以上はいけない」

ヤバい事を口ばしろうとした玉藻をとめる。

刹那。

「でやぁぁぁぁぁぁぁ!」

横から烈迫の気合いで蹴りが放たれた。

「剛気功!」

ガキィィォン!

俺はその脚を剛気功で受け止めるが数センチ押された。

生身の音じゃぁねぇな…

それを押し返し相手を吹き飛ばす。

「貴方だけは一発殴りますいや殴らせろォォォォォ!」

さぁ、ここまでくれば相手が誰だかわかるだろう…

そう…

「居眠り門番!」

「誰がですか!」

「お前だよ」

「ええい!今はそんな事はどうだっていいのです!」

気を纏わせ肉弾戦を仕掛けて来る美鈴を受け流す。

さっきの威力を何発も食らう訳にはいかない。

「おい門番!」

「何ですか!客と言えど容赦はしませんよ!」

「これを
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