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エアツェルング・フォン・ザイン
そのじゅうご
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「フラン…そこを潜るんだ」

『うん!』

インカムからフランの声が聞こえた。

そして…

「お姉様!」

「ふ…らん…?」

「うん!」

あー、おわった…おわった…

俺は後ろ向きに倒れ混み…

「あー!おわったぁぁぁぁ!やっとおわったぁぁぁぁ!」

あー!もう、本当疲れたよ!まじで!

パチュリー全力攻撃とかグングニル(ガチ)とかシャレにならんわ!

マスクを収納して素顔を曝す。

「えっと…どういう事かしら?」

と霊夢に聞かれた。

「んー?誰に聞いとるのかね博麗の巫女」

「アンタに聞いてんのよ」

「あー?見て解らねぇのか?茶番だよ茶番」

「はぁ?どういう事よ?」

「だーかーらー、地下に幽閉されてたフランが『レミリアが自分恨んでる』なんて言うからよ。
だったら確かめようってなって、この茶番を起こしたのさ」

「な、な…アンタ…その為だけにレミリアを怒らせたって訳?」

「ああ、ちなみに今回の件、フランは詳しいことは知らずにただ聞いてただけだからな…フランを責めないでやってくれ…」

「なんで、あの子の為にそこまでしたのよ?下手したら死んでたのよ?」

「泣いてる子供を見棄てる訳にはいかんのさ…俺は先生だからな」

「はぁ?」

と、ここで魔理沙が気付いたようだ。

「あー!お前!寺子屋の妖精教師!」

寺子屋の妖精教師…俺の二つ名だ、縁起にもそう書かれている。

「おー?魔法使いのお嬢ちゃん、俺の事知ってるとはオジサン嬉しーねぇ…」

ああ、そうだ…

「レミリア・スカーレット、事の次第は以上だ…あぁ、フランの狂気はもう無いから安心しろぉ…」

あぁーもうダメだ、疲れた、起き上がれる気がしねぇ…

「フラン」

「なぁに?お兄様?」

「「「「お兄様!?」」」」

「俺はもう寝る、疲れた…今日はお姉様と沢山話せ…495年分な…」

「うん!わかった!」

「じゃぁ…おや…すみ…」

俺の意識はブラックアウトした。

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