暁 〜小説投稿サイト〜
子猫達のお話
第五章

[8]前話
「それがだからね」
「凄いわね、お父さん」
「そうよね」
 とてもと言う二匹でした。
「こんなに上手なのに」
「まだ遅いって」
「昔はどんなのだったか」
「一体」
「今も名人だけれど」
「昔はもっとなのね」
「まあ随分遊んだからね」
 お父さんはけん玉を続けつつこうも言いました。
「だからね」
「これ位は出来る」
「そうなるの?」
「いつもやってるとね」
 絶対にというのです。
「出来る様になるよ」
「狐さんはとても難しいって仰ってたけれど」
「それでもなの」
「毎日時間をかけてやってるとね」
 他のことと同じくというのです。
「絶対に出来る様になるからね」
「お父さんみたいに」
「そうなれるの」
「お父さんも最初は全然出来なかったよ」
 そうだったというのです。
「普通に立ってやってもね」
「置くことも入れることも」
「全然出来なかったの」
「そうだよ、一度もね」
 それこそというのです。
「けれどそれがだから」
「出来る様になるから」
「名人になれるの」
「じゃあ僕もかな」
 トムも言いました。
「名人になれるのかな」
「ずっと時間をかけてやっていればね」
 そうなるとです、お父さんはトムに答えました。
「絶対にね」
「それじゃあ」
 トムはお父さんの言葉に笑顔で頷きました、そしてミトンとモペットも彼女達でお話をしました。
「けん玉名人も見付かったし」
「お父さんがそうでね」
「よかったわね」
「その人も見付かって」
「今日も楽しい一日だったわ」
「本当にね」
「さて、もうすぐ御飯かな」
 こうも言ったお父さんでした。
「じゃあ皆いいかな」
「うん、今からだね」
「御飯ね」
「その用意ね」
「それをしてね」
 そのうえでというのです。
「皆で御飯を食べよう」
「今日の晩御飯は何かしら」
「楽しみよね」
 ミトンとモペットは二匹でこうお話をしました。
「お母さんのお料理ってとても美味しいから」
「楽しみよ」
「じゃあ今から皆で用意を手伝おう」 
 お父さんはもうけん玉を置いています、そのうえで子供達に言います。
「そうした方が早く食べられるからね」
「そうだね、じゃあ皆でお皿やお料理を出そうね」
「そうしましょう」
「今からね」
 子供達皆で応えます、そうして家族皆で晩御飯の用意をしてそのうえで美味しく食べるのでした。楽しい一日の終わりに。


ピーターラビット第二十六話   完


                2017・8・24
[8]前話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ