暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
115話:エピローグ
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は、この中で一番の姉のチンク。それに納得したノーヴェは、部屋の外に通じるドアへと無意識に視線を向けた。
 それを見たウェンディはニヤ〜、と含みのある笑みを受けた。


「にしてもノーヴェ、まだ兄ちゃんのこと“アイツ”呼びなんすね。今はいないんだから、『お兄ちゃん』って呼んでもいいんすよ?」
「バッ!? そ、そんな恥ずかしいこと言えるかよ!?」
「えぇ? そんなこと言わずに〜」


 あんな事件があったが、彼女達はもとより人間味がある方だからか、このように仲がいい一面も時折見られるようだ。

 さて、件の彼はというと……














「―――君は、本当に物好きな奴だな」
「そうか? 続きが気になるし、俺自身“そういった部分”は捨て切れていないからな」


 透明な窓越しに、笑みを浮かべながらそう言った青年―――士に対して、深いため息をついて項垂れるエクストラ。彼の面会相手というのは士だったようだ。

 士はあの事件後、なのはやヴィータ達と同じように重傷者として入院し、約一ヶ月の療養が必要とされていた。
 しかしこの三人は重傷者の中でも真っ先に退院、出動は控えてはいたがなのはとヴィータはフォワード陣の教導を、そして士は事件の影響で一時的に低下していた機動六課の指揮系統や運営などの手助けを行ったのだ。

 これにはフォワードの四人も驚いていたが、それ以上になのはの教導がますます厳しくなっていくことに悲鳴を挙げので精一杯であった。


 そんな中、士は仕事の合間を見つけてはエクストラに会いに来ている。その理由はというと……


「……で、“初瀬”はどうなるんだよ?」
「ん、そうだな。じゃあ続きといこうか」


 そう言ってエクストラの口から紡がれていく物語。皆さんは察しがついただろうか?
 エクストラが知っており、しかし士は知らない物語―――“仮面ライダー鎧武”のストーリーだ。

 面会当初は他愛ない世間話ばかりだったが、どうにも会話が弾まなかった。
 そんなとき、士がふと気になったことについて。ヴィヴィオを見つけ保護したときに戦った、バロンと名乗るライダーのことをエクストラに尋ねたのだ。

 その後は早かった。互いにオタクな部分を捨てきれない人だった為か、仮面ライダーの話題で盛り上がっていき……


「マジか…マジかよ…!」
「その気持ちはわかる、僕も当時はそうなった」


 両手で顔を覆いながらうつむく士に、腕を組んでうんうんと頷くエクストラ。
今ではこんな感じだ。


「さて、そろそろ時間じゃないのか?」
「あぁ、そうか。早いもんだな」


 エクストラに指摘されて、時計を確認し驚く。楽しいことをしていると、時間が
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