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ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第107話 魔剣カオス
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イツがあの駄剣の持ち主だ」
「判りました」

 色々と根に想っているのだろうか、少々トゲのある言葉だった。
 ユーリとの話を終えたクルック―は 志津香に一言。

「終わりました」
「だから、私にそんな言う必要ないの!」









〜リーザス城 東の塔 4F〜



 このメンバーが強過ぎるから、と言う理由と今のヘルマン側の戦力が著しく損なっていると言う理由が一番だろう。幾つもの戦線を潜り抜け続け、劣勢を跳ね返しつつ、仲間を増やし、進軍を続けたメンバーとリーザス城無いで悠々と過ごしてきたヘルマン兵だけでは相手にさえならない。
 業を煮やしたヘルマン側は、兵器を使用した。
 NATO ガーディアンで話を聞くとリアがゼスから購入したらしい。耐久度も高く、図体もデカく面倒くさい相手だったが、問題なくスクラップにした。

 ヘルマン兵よりも、ガーディアンよりも最大の障害はリーザス兵……即ち洗脳兵たちだった。

「わひーーっ み、みんなー 助けに来てくれたのはとっても嬉しいけど、なんでリーザス兵達が襲ってくるのよーーっ」
「忘れたの? マリア。……この人たち洗脳されてるわ」

 ホッホ峡の戦いを思い出す志津香。
 リーザス兵1人1人の目の色があの時同様明らかに違ったから。

「つまり、使途たちがいる……と言う訳か。……成る程。ノス辺りか。命令を下したのは」

 ノスの執念を目の当たりにし、その仕える姿も見ている。
 あの男が自分以外の魔人を傍にずっと置いとく様には見えないし、何より殺したいと強く思っている筈だから。
 ジルの命令を訊きつつ、手段を選ばず殺しに来る手段としては最適だろう。

「がははは。あのトップレス。まるだしっ子どもか?」
「そーゆートコだけは訊いてんのな……」
「一番重要なトコだろ? なんだミリ。妬いてるのか?」
「いんやべーつに。なんなら終わったら相手してやるぜ? 久しぶりに耐久レースだ」
「ぐぐっ……。オレ様としては望む所…… と言いたいがミリを相手にするのは今はきつ過ぎるぞ……。だー、戦争をとっとと終えた後ゆっくりしっぽりだ!」
「へへーん。情けないなぁランス。ユーリのヤツは夜通しOKだったんだぜ? 何せ、オレが負けちまう程の精豪でよぉー」
「なな、なーにぃぃ!!」

 また妙な事を言われている、と肩を落とすユーリ。
 勿論、学習能力もそれなりにはあるし、何より直ぐとなりにいたから 正確に攻撃の軌道を読む事が出来た。

「今は止めとけよ……」
「ミリに変な事したんじゃないでしょうね……?」
「あれだ。逆に訊く。……シたと思うのか? この状況で?」
「…………」

 正面からの反論は流石の志津香も弱い様子だった。そもそも ミリと2人
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