暁 〜小説投稿サイト〜
オズのトト
第十二幕その十

[8]前話 [2]次話
「私達もあの山を紹介してよかったわ」
「うん、あの山に住んで」
「そしてこの山で仲良くして」
「そうして楽しんでいくよ」
「そうしていくわね」
「何処に移住しようか困っていたけれど」
 ドードー鳥も言ってきました。
「いい山を紹介してくれて有り難う」
「そう言ってくれて何よりだわ」
「あの山で皆で楽しく過ごしてね」
「そうさせてもらうわ」
「お水もいいし」
 トキも上機嫌です、ドードー鳥の横でにこにことしています。
「とても快適な山だよ」
「全くだよ、こうした場所もあるし」
 アホウドリもすっかり馴染んでいる感じです。
「楽しく過ごせるよ」
「それじゃあね、あと私達はこのお祭りが終わったら」
「帰るんだ」
「エメラルドの都に」
「そうするんだ」
「ええ、そうするけれど」
 それでもというのです。
「機会があったらまた来させてもらうわ」
「待ってるわ」
 キツツキがドロシーに応えました。
「その時が来ることをね」
「ええ、また会う時があれば」
「一緒に楽しみましょう」
「そうしましょう」
「今回の冒険も楽しかったね」
 トトは目を輝かせてです、ドロシーに応えました。
「最初から最後までね」
「そうだったわね」
「色々な山を巡って美味しいものを食べて」
「最後はこのお祭りでね」
「本当に楽しかったよ」
「最高の冒険だったわ」
 今回もというのです。
「何ともね、ただ」
「ただ?」
「いえ、まさかね」
 ここで自分の浴衣を見てこんなことも言ったドロシーでした。
「浴衣を着ることはね」
「想像してなかったんだ」
「とてもね。ただ浴衣って」
 着てみたそれはといいますと。
「中々素敵ね」
「似合ってるよ、ドロシーも」
「なら嬉しいわ」
「あとね」
「あと?」
「ジャガイモは食べたかな」 
 トトはドロシーにこのことを聞いてきました。
「あの塩辛を乗せた」
「ええ、もう食べたわ」
 トトににこりと笑って答えました。
「それもね」
「美味しかった?」
「それが物凄く美味しかったのよ」
「そうだったんだ」
「よく茹でたジャガイモにはバターを乗せるわね」
「うん、そうだね」
「けれどこれがなのよ」
 塩辛を乗せてもというのです。
「美味しいのよ」
「何か僕も食べたくなったよ」
「ええ、今持って来るわね」
 早速です、ドロシーはその茹でたジャガイモの上に塩辛を乗せたものをトトの前にお皿の上に乗せて出しました。そのジャガイモを食べるとです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ