暁 〜小説投稿サイト〜
儚き想い、されど永遠の想い
9部分:第一話 舞踏会にてその六
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
近芥川龍之介が流行だけれどね」
 彼もこの頃から名前が売れだしていた。そうして瞬く間に日本で知らぬ者はないまでの作家になってゆくのである。それが大正の芥川だった。
「あの作家も凄くなるよ」
「じゃあ漱石や鴎外みたいになるかな」
 一人が彼等の名前を出した。明治の文豪達だ。
「志賀直哉もね」
「そこまでなるかな」
「間違いなくなるね」
 彼は太鼓判さえ押した。
「あの作家はね」
「ほほう、そこまでの作家なら僕ももっと読むか」
「そうだね、僕もそうしようか」
「僕は最近海外文学の訳本に凝ってるけれど」
 他の面々もだ。楽しげに笑って話すのだった。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ