暁 〜小説投稿サイト〜
麗しのヴァンパイア
第十八話

[8]前話 [2]次話
                    第十八話  クレープの味
 赤音は春奈をクレープ屋の前まで案内した、その店は車の中でクレープを作って売る売店タイプの店でお客さんが一人いてだった。
 チョコレートクレープを買って食べていた、赤音はそのお客さんを見ながら春奈に話した。
「ここなのよ」
「車のお店なので」
「そう、ここのクレープ美味しいの」
 春奈ににこりと笑って話した。
「だからね」
「今からよね」
「そう、クレープ買って食べましょう」
「そえじゃあ。クレープは何を買おうかしら」
「苺どう?」
 赤音は春奈ににこりと笑って提案した。
「それとアイスクリームね」
「苺とアイスなの」
「アイスはバニラで」
 赤音はアイスクリームのことも話した。
「それでね」
「苺ジャムを入れた」
「それはどうかしら」
「そうね、食べやすいしね」
 笑顔になってだ、春奈は赤音に答えた。
「甘いし」
「それに春奈ちゃん苺好きでしょ」
 赤音は春奈の好みも入れて話していたのだ。
「それもあって」
「私に勧めてくれたの」
「そうなの、私も苺好きだしね」
 次に自分のことも話した赤音だった。
「だからね、それにしない?」
「そうね。それじゃあ」
「苺とバニラアイスね」
「それでね」
 二人で話してだ、一緒に苺とバニラアイスのクレープを注文した。そしてそのクレープを二人で店の近くのベンチに並んで腰掛けて食べた。
 一口食べてだ、春奈は赤音に言った。
「本当にね」
「美味しいでしょ」
「ええ、このクレープ」
「生地の焼き加減がよくて甘くて」
「中身もね」
「いい感じで」
 それでと言うのだった。
「生地と合っていてね」
「そうでしょ、お姉ちゃんに紹介されてね」
「赤音ちゃんも食べてみたら」
「これが美味しくて」
「私にも紹介してくれたのね」
「そうなの、それで春奈ちゃんもなのね」
「ええ、美味しいわ」
 これが春奈の返事だった、そうしてだった。
 二人でクレープを食べた後は買いものを楽しんだ、二人は先生達のことを気にかけながらも日常を楽しんだ。先生達のことを知らないこともあって。


第十八話   完


                  2018・1・24
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ