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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第29話
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その後――――第U分校全員が到着し、今回の件の事後処理が行われた。『決して口外しない』という誓約の元、分校生全員に”ハーメル村”の存在を隠蔽し続けている事情も明かされ……遊撃士アガットやメンフィル帝国皇女プリネ達の協力も受けつつ、シャーリィの遺体の処理と廃道から人形兵器を掃討するのだった。



そして――――廃道の人形兵器を掃討し終えた後分校は教官を含めた全員がハーメル村の慰霊碑に花を捧げ、祈りをささげた。



〜ハーメル村〜



「―――さっきは流したがこれは明白な命令違反だぞ!?確かに君達には自分達で考えろと言った!だが、言ったはずだ!特務活動は昨日で終了したと!おまけに訓練からのエスケープと機甲兵の私的な利用……!正規の軍人なら軍法会議ものだぞ!」

「わたくしも”自分の意志”ハッキリと口にして下さいと言いましたが、それと今回の件は全く別です!それに皆さんはただの学生ではなく士官学生――――”軍人の見習い”です!私的な理由で上官の軍事指示に逆らう事は単なる”命令違反”ですわ!」

「はい………」

「……反論できません。」

慰霊碑への祈りを終えた後リィンとセレーネは新Z組の生徒達を集めてそれぞれ怒りの表情で生徒達が自分達の助太刀の為に訓練を抜けだした事等に対する注意をし、二人の注意に対してユウナとアルティナは顔を俯かせて反省した様子で答えた。

「―――責は自分にあります。処分は一人にしていただけると。」

「って、そうじゃないでしょ!」

「責任は全員にあるかと。」

クルトは自分が全ての責任を負おうとしたが、クルトの言葉を聞いたユウナとアルティナがそれぞれ反論した。

「まあ、そのくらいにしておいてあげたら?」

「我等もかつて、命令違反は幾度もしてしまったからな。」

「そだね、トールズ本校が機甲兵に襲われた時とか。」

「そういや、ステラやエリゼちゃんから聞いた話だがお前も1年半前の”七日戦役”で命令違反もどきをしたんじゃなかったか〜?」

「フフ、”オーロックス砦制圧作戦”の時に指示もなく戦列から飛び出して一番槍を行った時ですね。」

「うっ………」

「ア、アハハ……そんな事もありましたわね……」

「ふふっ、ユウナ達の時程じゃないけどリィンも上官のゼルギウス将軍に注意されていたわね。」

エリオット達のフォローの言葉やフォルデとステラの指摘を聞いてかつての自分を思い出したリィンは唸り声を上げ、セレーネとアイドスは苦笑していた。



「……教官?」

「自分達の正当性を主張するつもりはありませんが………」

「ブーメラン、でしょうか。」

「―――それはそれ、これはこれだ。教官である以上、生徒の独断専行を評価する
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