暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
艦娘とスイーツと提督と・23
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ペーンをやってるからなんだ」

「キャンペーン?」

「あぁ。『制服を来て、パトカーで来店した警察官にはドーナツを値引き、又は無料でプレゼント』ってな」

「えぇ〜!?そんなのずるいっぽい!」

「まぁ待て、これにはドーナツ屋にも狙いがあるのさ」

 アメリカは犯罪大国だ。日本に比べるまでもなく、犯罪の起きる頻度、銃社会故の凶悪さ、犠牲者の数は圧倒的に多い。中でも、強盗は群を抜いて数が多く、店の入り口がガラス張りで入ってすぐにレジがあるようなドーナツショップ等は強盗犯から見れば美味しい獲物、という訳だ。だからこそダンキンドーナツのオーナーは考えた。『警察官が入り浸るような場所であれば、強盗犯から狙われにくくなるんじゃないか?』と。そこで、強盗犯の目にも付くように、わざと制服とパトカーで来店してくれた警察官にはサービスするようになったらしい。店を改装したりする金額を考えれば、安上がりで効果的な防犯対策って訳だ。

「決めた!夕立も、艦娘を辞めたらアメリカに行って、お巡りさんになるっぽい!そして、毎日タダでドーナツ食べるっぽい!」

「おいおい、警官になる動機がドーナツって……」

 ある意味、食欲に勝る物は無いのかも知れん。












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