ペルソナ3
1995話
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コロマルから放たれた炎は真っ直ぐに刈り取る者に向かっていき……次の瞬間、その身体に吸収されていく。
「……おう?」
俺の口から、思わずといった様子で変な声が出る。
いや、だが実際に今のはちょっと予想外だった。
俺が刈り取る者と戦っている時は、炎系の魔法……いや、正確には俺の身体から放たれた攻撃なのだから、とてもじゃないが普通の魔法とは呼べないが、ともあれ炎はそれなりに効果を上げていた筈だ。
だが、今コロマルから放たれた魔法……恐らくアギラオだろう火の玉は、間違いなく刈り取る者の身体に吸収された形だ。
それが……吸収された? 俺の見間違いか?
「わふぅ」
いや、残念そうにしているコロマルを見る限り、そんな事はなさそうだ。なら……
「刈り取る者、ちょっといいか? 軽く攻撃するぞ」
そう告げ、手の先に小さな炎を生み出し、それを刈り取る者に投げる。
そこそこの速さで飛んでいった炎は、刈り取る者に当たった瞬間、先程のアギラオ同様身体に吸収される。
最初はペルソナ世界のアギ系の魔法であれば吸収されて、ペルソナ世界の魔法とは全く別の存在である俺の炎であればダメージを受けるのかと思ったが、俺の炎も吸収した?
そう考える俺の前で、刈り取る者が背中の羽根を羽ばたかせる。
そんな様子を見て、すぐに俺は何でそうなっているのかを理解した。
「なるほど。俺との召喚の契約で炎を吸収出来るようになったのか」
頷く刈り取る者。
……グリとの契約では、ここまで大きな変化はなかったんだけどな。
ああ、いや。竜尾だったり、羽根だったり、角だったり、外見の変化で言えば圧倒的にグリの方が大きいのだが。
なるほど、刈り取る者は外見の変化があまり大きくなかったが、内面的な面では色々と変わったのか。
これが、召喚魔法のあるネギま世界のグリと、全く違う魔法形体態のペルソナ世界の刈り取る者の違いなのか……少し興味深いのは間違いなかった。
その後、コロマルのムド系で試してみたが、こちらもアギラオと同様に吸収する事が判明したのだった。
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