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DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第十七話:イライラは美容の敵。でもイライラを納めるのは難しいので、その他の美容の敵を排除する。
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(マイエラ地方・マイエラ修道院〜ドニの町)
ウルフSIDE

「イオナズン!」
俺の発声により、爆音と共に地形がえぐれザコ中のザコモンスターが吹き飛ぶ。
神の名を語った馬鹿共の巫山戯た対応で、俺の怒りはザコに八つ当たりした程度じゃ収まらず、後方でアハト君等が引き攣った表情で見学している。

いや……八つ当たってるつもりは無いのだけど、直ぐにでも宿屋に行きたい俺は、彼等の稚拙な戦闘を眺めている余裕がなくなっている。
ゼシカさんに『魔法使いは常に冷静で居なくては……』と言った手前、直ぐにでも落ち着きを取り戻したいのだけど、リュリュさんの冷たい視線が俺を暴走させる。そんな目で見るなよ!

アンタの親父も、ああいう手合いが大っ嫌いなんだぞ。
お布施(寄付金)の総額に応じて税率を大幅に上げたし、教団の規模等でも税率を上げてる。
その所為で経営が傾き潰れた団体も数多い。
何時ぞやのシージャック犯も、そんな教団の一つだったし……

基本的に宗教団体の収益ってのは信者からの寄付だけだ。
普通の会社で言えば、社員から寄付を受けてる事になる。
普通の会社なら、利益の一部を社員に還元(給料)されるけど、宗教団体の利益は信者からの寄付金だから、それを還元するって意味ないんだ。

だから寄付金を使わないと貯まる一方で、総資産において定められる税金額が莫大になり大変な事になるのだ。
だからと言って設備投資(ご神体や教会の増改築)に費やしたって、総資産が大きくなるだけで問題解決にはならない。

リュカさんが国王に就任した直後くらいは、まだ国内も不安定で孤児や浮浪者の類いが数多く存在したから、それらを養う事で宗教団体も税率と収益の狭間でバランス良く存在してたけど、“革命王”とか“改革王”とか呼ばれてるリュカさんのお陰で、国内は頗る安定。

皮肉な事に世の中が平和になった所為で、神様へ祈りを捧げる宗教団体(一部例外あり)の存在が危うくなってる。
しかも収益を本来より少額に偽り、所謂脱税行為をした場合、バレれば膨大な罰則金と禁固刑が待っている。

現グランバニアでは国王が財務大臣を兼業してる為、覆面税務職員と言うのが存在する。
簡単に言えば“無垢な一般人を装い、宗教団体に莫大な寄付をして、正直に申告してるかを確認する”存在が居るんだ。性格悪いだろ?

あれ?
よく考えたら、俺がシージャック事件に巻き込まれたのもリュカさんの所為じゃね?
そう気付いたらまた腹立ってきたぞ!

「ベギラゴン!」
新たに現れたモンスター目掛け、怒りのベギラゴンをお見舞いする。
ちょっと近くの大木も燃やしちゃったけど、見なかった事にしよう。(ちょくちょく魔法を暴走させるマリーの気持ちが解ってきた)

あぁ……またリュリュさんが俺を白い目で見てる
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