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相談役毒蛙の日常
十六日目
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る夫婦みたいだったからぁ〜
もういっその事〜付き合っちゃえばいいと思ったのよ〜」

「十何年もいたらその位わかります!」

「あら〜そお〜?」

そうなの!

「だいたいオレは男なの!」

と葵が抗議する。

「そうだったわね〜」

はぁ…全くこの人は…

「そう〜ならさっきの条件は無しでいいわ〜でもちゃんとウチの子を頼むわよ〜」

「ええ、わかっています」

ビギナーの指導はベテランの務めだ。

それに俺は教導隊を率いた事もある…葵も直ぐにいっぱしの剣士になれるだろう。

「「ごちそうさまでした」」

「おそまつさまでした〜」

食器を下げる。

「洗いましょうか?」

「大丈夫よ〜」

「わかりました」

「じゃぁ後は〜若い二人で〜どうぞごゆっくりぃ〜」

と言って綾雨さんはキッチンへ向かった。

「さて…葵」

「んだよ」

「さっきの話の続きだけどさ」

「ああ」

「お前の望むプレイスタイルならサラマンダーが一番のオススメ…なんだけど…」

「なんだよ?問題あるのか?」

「ああ、サラマンダーは少し評判が悪くてな…
俺としてはシルフを選んでほしい」

「別にいいぞ…ところでなんでサラマンダーはダメなんだ?」

うーん…何て言うか…あんまり言いたくないんだけど…

「サラマンダーって少し軍隊染みててな…
あと俺達のギルドと折り合いも悪いし…」

「別に良くねぇか?」

「いや、サラマンダーってスタートポイントに人置いてるんだよ。
そこでの勧誘がしつこいらしい」

「ふーん…じゃぁお前のギルドってサラマンダー居ないのか?」

「居るけど少ないな。他の種族がほぼ同じくらいなのに対してサラマンダーは平均の三割がいいところだ」

「あー…面倒臭そうだな…」

「その分シルフはいい。先日軍務のトップが入れ替わったが話のわかる奴だ」

というかサクヤが兼任している。

「ふぅん…じゃぁシルフでいいや」

シルフ…うん大丈夫だな。

そして新生ALOサービス開始翌日。

俺と葵はアルヴヘイムへ飛び立った。

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