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オズのトト
第九幕その八
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「最初は想像も出来なかったわ」
「けれど食べますと」
「物凄く美味しいから」
「そのこともですね」
「驚いたわ」
「私達もお寿司食べるわよ」
 アマミミノクロウサギが言ってきました。
「この島でね」
「そうなの」
「そう、お寿司の木もあってね」
「缶詰の木だけじゃなくて」
「本土の生きもの達がいる山にもあるし」 
 アマミノクロウサギは恵梨香にさらにお話しました。
「本土の妖怪さん達の山にもあって」
「この山にもあって」
「北海道の生きもの達の山にもあるわよ」
「あっ、北海道の生きもの達の山もなの」
「あるの」
 そうだというのです。
「この山の隣にね」
「それじゃあ」
「そう、その山に行けば」 
 そうすればというのです。
「北海道の生きもの達がいるわ」
「そうなのね」
「他には小人の山もあるよ」
 ヤンバルクイナも恵梨香に言ってきました。
「真ん中の大きな山を囲む形でね」
「他の山と一緒で」
「そこには小人達がいるんだ」
「ええと、小人っていうと」
 恵梨香は小人と聞いてです、自分の頭の中にある知識を辿ってそのうえでヤンバルクイナに言いました。
「コロボックル?」
「あとキジムナーね」
「沖縄の妖怪ね」
「どちらも知ってるのね」
「実はね」
 恵梨香はヤンバルクイナにお話しました。
「私達が通っている学校にいるって言われてるの」
「どちらもなの」
「そうなの、ガジュマルの木があって」
 恵梨香達が通っているその学校にです。
「そこにキジムナーがいて」
「あの木かな」
 トトは皆がいる場所の近くにある独特な形をした木を見て言いました。
「ひょっとして」
「そうだよ」
 リクガメが答えました。
「あの木がね」
「ガジュマルなんだ」
「あのガジュマルの木にはキジムナーはいないけれど」
「それでもなんだ」
「キジムナーはガジュマルの木に住むんだ」
 そうして暮らしているというのです。
「そしてね」
「そして?」
「コロボックルもいて」
 そしてというのです。
「一緒に住んでいるんだ」
「北海道の小人も沖縄の小人も」
「そうだよ」
 実際にというのです。
「このオズの国でもね」
「そうだったんだ」
「その山に行けば」
「彼等に会えるよ」
 キジムナーやコロボックルにというのです。
「明るくて賑やかな人達だよ」
「そうらしいわね」
 恵梨香がまた言いました。
「キジムナーやコロボックスは」
「そのことも知ってるの」
 恵梨香にです、今度はハブが答えました。
「よく知ってるね」
「だからいるってお話があってね」
「有名だから」
「私もよく知ってるの」
 そのキジムナーやコロボックルのことをです。
「そうなの」

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