暁 〜小説投稿サイト〜
相談役毒蛙の日常
八日目
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しか…<グルヴェイグの館>だったか?

受けたほぼ全員がバッドエンドだったという…

「そ、それは…また…ハードなクエストだな…」

「<グルヴェイグの館>だろう?
あのクエストはトゥルーエンドだと最後に魔女グルヴェイグが女神フレイヤだと正体明かしてフィールドの『グルヴェイグの館』が『フォルクヴァング』に変化。
その後アイテム貰えたぞ」

北欧神話知ってたら一発で解けるヤツばっかりだったしな。

「うそっ!アレをクリアしたの!?」

「ああ、HPスリップ500%/4分オールステータス100%アップの純金のネックレスだ。
名前はたしか…ブリージンガメン・レプリカだったかな?
でも女性専用装備でな…まぁレアリティがレアリティだからギルドの個人金庫に置いてあるがな」

まぁ、裏技を使えば装備できなくもないのだが。

「へ、へー…」

いやー、あのクエストは事前に北欧神話の知識が無いとわからないしな…

「あ〜盛り上がってる所すまないがこの後はどうするんだ?」

「さぁな?」

「さぁなって…」

「だって邪神をテイム?できるとか知らないしこの後展開なんてそれこそ知らん」

そう言った瞬間、邪神が歩みを止めた。

「ん?なんだ?」

「どうしたの?トンキー?」

は?

「リーファ…その名前は…ちょっと…」

キリトも批判気味だ。

「だって、思い付いたんだもん」

まぁ、いいか。

「おーい?トンキー?どうしたー?」

トンキーは触手を畳み動かなくなった。

「どうしたんだ?イベントか?」

とキリトが不思議そうにしている。

「ん〜」

HPが尽きてないのに動かなくなったモンスター…考えられるのは…

「形態移行?」

「「え?」」

「ボスモンスターとかでよく第二形態とかあるだろう?そのための準備かもしれんぞ」

「とすればこのトンキーの状態は…サナギ?」

「かもな」

すると、一人の男がやって来た。

玉藻はPvPが苦手なので、札に戻しておく。

「クエストNPCか?」

とキリトが言った…アホか。

「どう見てもプレイヤーだろうがバカキリト」

「うっ…」

そのプレイヤーは俺達に言った。

「その邪神…狩るのか?狩らないのか?狩るなら離れろ」

成る程…邪神狩りか…

「悪いがこの邪神は俺達の予約済みだ、失せろ」

「ちょっ!トード!」

俺は手でキリトを制す。

「下級の狩り場ならともかくヨツンヘイムでそれが通じない事は知っているだろう?」

「ほう?通じない?何を言っているんだ貴様?
他人の獲物を奪うのがルールだとでも言いたそうだな魚人風情が。
ゲームマナ
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