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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません
第九十三話 お料理会 前編
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特にチシャを使った料理は沢山作りますよ。

好き嫌いは体に良くありませんからね、確り食べて体を健康にして貰いますよ。
セラミック包丁を持ちながら、フフフフと言う私を見て、みんなが目が点になっていますが、それはおきまりのスマイルで雲散霧消させましたよ。

まあ厨房では料理長や女官達がハラハラしながら監督しているんですけどね。
怪我なんかしないですよ、そんなに包丁を使うような複雑な料理じゃないし、
下ごしらえとかの大変な所は料理長達が手伝ってくれましたからね。

前世のある私と違って他の子達はおっかなびっくりで作って居ますからね、
スイスイ出来るのはアンネローゼぐらいですよね、流石はミューゼル家の食事を一手に引き受けていただけのことはある。

取りあえずは仲良く料理を教わりながら、世間話をしていますよ。
「伯爵夫人、お料理がお上手ですわね」
「殿下、それほどではございません」

「いえいえ、見事な腕前ですわ、ねーみんな」
「本当にお上手ですわ」
「羨ましいです」

「お手本にさせて下さい」
「美味しいそうです」
「そうですわね」

カロリーナが知ってて聞いていきますよ。
「マグダ姐さんはお作りにならないのですか?」
「私は、味の論評をするのが専門ですのよ」

フッ、姐さん目が浮ついてますよ、料理が出来ない事は知ってるんですから。
「ヒルダ姉さんはどうなさいますか?」
ヴィクトーリアよ、無謀な事を言うな、お前死ぬきか!

「どうしようかしら、折角だし作ってみようかしら」
危険だ!!!シャマルの料理並みの危険さなんだからな!!
出来たら、ヴィクトーリアお前が食べるんだぞー!!死ぬなよ。

料理を始めてしまう、ヒルダ姉さん、材料まともな物を使っているんだが。
あー!包丁を持つ手がまるで浮気相手を刺すような持ち方で持つし。
おいっ!何故スープにジャガイモの芽をすり下ろして入れるんだ!!死ぬじゃないか!!

ゲッどうやったらスクランブルエッグが殻だらけの黒こげになるんだ!!
火加減ぐらい見ろよ。
それに、うわーーー調味料入れすぎだ!!これじゃ舌が馬鹿になるぞ!!
ああーーー、鍋の中身が魔女が魔法薬作ってる様な雰囲気の状態に!!

結論だ、原作のラインハルトに止めを刺したのは、ヒルダの料理だと思うぞ。
この料理見たらそうとしか思えないぞ。それともアンネローゼに習って直ったのかな。
政治向きな女性だからそのままで行った可能性が高いんだけどね。
料理を作るシーンを覚えてないから判らないや。

まあそれはおいといて、中止させないと死人が確実に出て暗殺事件に発展しかねないぞ、アンネローゼと共に止めさせるようにしよう。アンネローゼも判っているらしいからね。小声で話しかけました。


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