暁 〜小説投稿サイト〜
笑顔の戦士と絶望に抗う戦士
6話
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
間達が現れてからは、修行漬けで勉強には全く手を付けていないが、そもそも9歳の時点で、こちらの世界の高校卒業レベルまで達していたので、問題ないと言えば問題ない……学力的にはだが

悟飯が学校に行ったことが無いと聞いて、博司の出した答えはこうである。

「よし!学校に行こう!」
そして、冒頭に戻る。



「…学校、ですか」

「そうだよ!悟飯君!いや、悟飯!」

「悟飯君も学校に通うの!?やったー!」

「そうね、学校には行った方がいいわよ。きっと、お友達もたくさん出来るわ」

「友達……」

「勉強も大切だけどね。それ以上に、友達を作る為に学校に行って欲しいな」
学生時代の友人というのは、一生の友になる人もいるからね、と博司は言う。

学校とは社会の縮図だ。
先輩がいて、後輩がいて、同学年の子、先生、色々な人間とコミュニケーションを取ることにより、人間関係や社会生活の勉強をすることが出来る。

それは社会に出る為に必要な事だ。
中には意地悪な人間もいるし、やりたく無い事もやらなければいけない時もある。
だけど、それが全てでは無く、良い人間もいて楽しい事や嬉しいこともあるという事を、学校という集団生活から学んで欲しいそれは『生きる力』になるのだから。


「いえ、でも……お金が」
学校に行くには相応のお金がかかる。
当然、悟飯はそんな大金を持っているわけも無く、そもそも自分たちの世界のお金が、この世界で使えるかも分からない。
しかし、そんな心配も博司は笑い飛ばす。

「ハハハ!心配しなくても、こう見えて結構稼いでいるから大丈夫だよ!」

「いえ、そこまでしてもらうのは……」
住まわせてもらう上、部屋まで用意し、生活の面倒をみてもらい、その上、学校にまで通わせてもらうなど、流石に図々しいにも程があると思い、断ろうとするが

「気にしなくて良いわよ、悟飯君。博司さんが身を粉にして働いてくれるから」
子供が大人に遠慮するものじゃ無いわ、と言って引く様子はない。
さらに……

「………」
キラキラした目でこちらを見つめてくるみゆき対して、悟飯は折れた。

「……申し訳有りませんが、宜しくお願いします」
悟飯は再度、深々と頭を下げた。

「うん!任せておきなさい!」

「良かったわね、みゆき。暫くしたら一緒に学校に通えるわよ」

「うん!宜しくね。悟飯君!」

「ああ、宜しくな。みゆき」
こちらに向けて笑顔を浮かべる3人に、悟飯も同様に笑みを浮かべ、自分が出来うる限りこの家族の力になろう、と誓ったのだった。



























[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ