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夢にまで見たが
第二章
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早百合と母に朝食の場で言った。父はもう仕事に出ている。
「夢でオマール海老のスープ飲んだの」
「それでどうだったの?」
「美味しかった?」
「ううん、カレーみたいな味がしたわ」
 大好きなそれのというのだ。
「不思議と」
「そうなの、オマール海老のスープてカレーみたいな味がするの」
 自分も食べたことがない彩花はこう言った。
「そうなの」
「そうだったわ」
「じゃあ今日のスープはね」
「カレーみたいな味ね」
「そうなのかしら」
「それは食べてみてからのお楽しみよ」
 母は今は笑顔でこう言うだけだった。
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