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とある3年4組の卑怯者
117 退院
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 永沢と城ヶ崎は怪我が完治し、退院する日が訪れた。それぞれの母親が迎えに来ていた。
「それでは、皆さん、本当にウチの子がいろいろとお世話になりました。ほら、お兄ちゃんも挨拶しな」
「うん、ありがとうございました」
 永沢の母とその息子は医者と看護師達に礼をした。城ヶ崎とその母もお辞儀をした。こうして病院を出た。
「たあ、たあ」
「ああ、太郎。やっとお前とも一緒にいられるんだったな」
 永沢は太郎に話しかけた。
「太郎君、またいつか一緒に遊ぼうね」
「たー!」
 太郎は城ヶ崎にも心地よく返事をした。永沢は城ヶ崎に少し嫌な顔したが、あの事件では彼女は生死を伴い聞きに陥っても太郎を守り続けたため、敵意を持つ事もできなかった。今でも各務田の言葉が頭をよぎる。
《てめえにとって藤木や城ヶ崎って何なんだあ!?友達じゃねえだろ!?ただのお邪魔虫だろ!?》
(う・・・、あの時、藤木君が見舞いに来てくれてた時、あんな事言って気を悪くしたかな?後で謝りに行こう・・・)
 永沢は藤木が見舞いに来た時、彼に邪険な態度を取った事を反省した。
「あ、そうそう、昨日藤木君から電話があったよ」
「藤木君から?」
「あんたと城ヶ崎さんの退院祝いを花輪の坊ちゃまの家でやるってさ。楽しんでいってきな」
「え!?花輪クンちで!?うん、行ってくるよ!」
 永沢は嬉しくなった。何しろ自分の退院をこんなに祝ってくれているなど夢にも思わなかった。
「それから、誘った藤木君にもちゃんと礼を言うんだよ」
「わ、わかったよ、母さん」
 永沢は家に着くと、花輪家へと向かった。

 永沢が花輪家の大広間に到着すると、花輪が出迎えた。
「Hey、congraduation of dischanging、永沢クン。Classの皆も君を待っていたのさ。入ってくれたまえ」
「ありがとう、花輪クン」
 永沢は入ると3年4組の皆がその場にいた。
「永沢君、退院おめでとう!!」
「あ、ありがとう、皆・・・」
 永沢はこんな自分にいい事があるなんて泣きたくなった。
「主役の君はあの椅子に座ってくれたまえ」
「うん、ありがとう!」
 永沢は花輪によって用意された椅子に座らされた。その上には「永沢君・城ヶ崎さん 退院おめでとう!」と書かれた紙があった。少しして城ヶ崎も現れた。永沢の隣にあった椅子に座った。ちなみにみぎわは花輪から親切にされる城ヶ崎を見て嫉妬で鼻息を荒くしていた。
「飲み物はお茶にジュースがありますが、如何なさいますか?ジュースはアップル、グレープ、オレンジ、グレープフルーツ、洋梨があります」
 ヒデじいが永沢と城ヶ崎に聞いた。
「僕はオレンジジュースで」
「私はアップルでお願い」
「畏まりました」
 ヒデじいはしばらくしてジュースの入ったワイング
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