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Raison d'etre
一章 救世主
9話 橋本恵
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ートのようなデザイン。胸元からチェーンのようなものがぶら下がり、中尉の階級章が取り付けられている。
 着替え終えた後、優は外で待っている恵を呼びに廊下に出た。途端、恵が歓声をあげる。
「わぁ! 似合ってる! 似合ってる!」
 優は曖昧な笑みを浮かべて、小さく頭を下げた。優にとっては下手なコスプレをしているようにしか思えず、複雑な気分だった。
「じゃ、始めよっか」
 妙にハイテンションな恵が楽しそうに言う。優は嫌な予感を覚えながらも頷いて撮影に入った。

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