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十六夜咲夜は猫を拾う。
第11話
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のは、あまりにも酷ではないかという話である。

『…もしかして、あいつ…。』
『………魔理沙?』

何かを感じ取ったのか、白夜の元へと歩み寄る魔理沙。
そんな魔理沙を怯えながら見上げる白夜。

『…もしかしてお前、自分が持っている能力が強すぎて、体と合ってないんじゃないか?』

『…え?』

『いや、本人でさえ操ることが出来ない能力なんて、ほとんど無いんだよ。でも、こいつは神の子…なんだろ?てことは、手に入れた能力じゃなくて、元から持っている能力なんだろ?

…でも、その元から持っている能力が自分で制御出来ないような強力過ぎるものだったから無意識下で発動させ、悪化させてしまう。お前の能力、操れるようになれば相当強いぞ?』

『………そう、なのかな…………でも…』
『大丈夫、私が教えてやるよ。だから霊夢、今回ばかりは見逃してやったらどうだ?』

二人のやりとりを聞いてため息をつく霊夢。
『…でも、1000年以上生きる猫叉だなんて、妖怪に過ぎないのよ?……まあ、能力制御でこれがおさまるなら、やってみてもいいんじゃない?おさまるなら。』

重要な部分を二回繰り返す霊夢。
それを聞いた魔理沙がにやりと怪しげに微笑んだ。

『私がこいつを指導して、この異変を解決してやるよ!そういや、お前…えーっと、白夜だったか?よろしくな!私は普通の魔法使い、霧雨魔理沙だ!』
『………よ、よろしくお願いします…』

不安が募りつつも、異変解決に向ける白夜への能力指導が始まった。

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