暁 〜小説投稿サイト〜
名探偵と料理人
幼少期〜少年期
第四話 -工藤新一少年の冒険-
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江舟先生の件が終わり、その後これといった事件に遭遇することもなく平和な保育園生活を送った。幼女二人組に幼児が加わり俺も含めて四人でつるむことが多くなり、保育園だけでなく三人で近所に探検に出かけたり園子ちゃんの家でかくれんぼをしたりするようになった。呼び方も新一君から由希子さんみたいに新ちゃんと呼んだら反応が面白かったので新ちゃんにした。
冒険した日は、流石は未来の名探偵といえばいいのか、好奇心の塊のような新ちゃんが色んな所を駆けずり回るので夕方に蘭ちゃんを送っていく頃には泥泥になっていた。そのことで二人は英理さんにこっぴどく叱られていた。俺?俺も最初の頃は一緒に怒られていたけど、俺がきれいな服であること(俺自身戻ってきた力に慣れるためにそしてなにより服を汚して母さんに迷惑かけたくない一心で汚れないように立ち回った結果)、二人を風呂に入れたりしていたらいつの間にか保護者のような立場に見られたようだ。一回、本気で危なかった時があってそれを烈火のごとく怒っていたら偶然毛利夫妻にそれを見られたのも大きい。彼女曰く、あの時の俺は後ろで見ていた英理さんも冷や汗が止まらないくらいの剣幕だった。彼曰く、あれは今まで相手をしてきたどんな凶悪な犯罪者も震え上がる形相だった、そうだ。だから蘭ちゃんはその件があってから「新一君と遊ぶときは龍斗君の目の届くところで」と言われているそうで、必然三人で遊ぶことが多くなったというわけだ。

盆や年末年始には京都にある父さんの実家に帰りそこで平ちゃん、和葉ちゃんと親交を深めた。一回たこ焼き器を持って遊びに来たので腕を振るった結果、服部一家と遠山一家双方に好評を頂いた。
夏に遊びに行ったときにかき氷を作ってあげたら平ちゃんに「なんで、水道水の氷から作ったかき氷なのにこんなに味が違うんや!!?」と言われ二人して沢山おねだりされたので、頭が痛くなるよーっと言いながら作ったのはいい思い出だ。案の定その後二人して唸っていたのには笑ってしまったが。


そんなこんなで、割と楽しい保育園生活も昔の事。ついに、小学生となった。もちろん通うのは帝丹小学校。父さんと母さんは当初の予定通り俺が保育園を卒業して、そしてこちらは想定外なことに俺が料理が出来る事もあり活動範囲を国内のみから国外へと広げた。掃除や洗濯は家政婦さんを雇い、食事は俺が自炊するというわけだ。約四年ぶりとなる海外での依頼解禁ということでこれまたひっきりなしにきているそうだ。休みには帰ってこれるようにするらしいけど、やはり離れるのは少し寂しい。

小学校に上がっても俺ら三人は変わらずよく一緒に遊んでいる……そう、三人なのだ。小学校に上がって暫くしたら突然新ちゃんがつるまなくなったのだ。学校でも、学校が終わっても。多分、女の子といつもいることをからかわれたりしたんだろう。俺にもよくか
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