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名探偵と料理人
プロローグ 2
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「やあ、おかえりなさい。いい経験になったかい?」
「ああ、ただいま。最高の経験になったよ」

剛生改め、リュートはトリコの世界で1000年を過ごし再びあの白い空間へと戻ってきた。

「戦闘面だけに関して言えば、下位の世界の管理者をやってもいい感じだね」
「そうなのか?」
「言ってなかったけど世界にも格があってトリコの世界はその中でもかなり上だよ。僕らの世界はまあ真ん中ちょっと上くらい?魂の質と量で見たらの話だけど」
「なんともまあ、すごい世界に行ってきたもんだ」
「魂の管理が仕事だから戦闘面だけじゃダメなんだけどね。さて、次はどこに行きたい?ファンタジーな世界にでも行ってみる?」

リュートはそう言われて次の世界について決めていたことを話した。

「いや、次は名探偵コナンの世界に行きたい。本当は一番最初にあの世界に行きたかったんだが、バイオレンスな世界にいくのが怖くて選べなかった。だが今ならあの世界でも生きていける」
「いや、トリコの世界の方が物騒だと思うんだけど。何回も地球割れかけたし」
「人と人での、いう意味でだ。俺の中ではトリコの世界は生きるため、食うためだった分そういう怖さがなかった。野生で殺される方が人に殺されるよりましだ」
「独特な考え方だねえ。じゃあ次は名探偵コナンだね。転生特典は?まだ少し馴染んでないエネルギーあるみたいだけど」
「トリコの世界で大方のエネルギーをなじませることができたってことか。恐るべしだな。……じゃあ、言語習得の才能を。色々な国の料理本を読んでみたい。あとは……いい。学んだ技術や経験は残ってるからそれでなんとかやっていけるさ。それじゃあ行ってくる。次の再会は100年待たせないな」
「そういうのは気にしなくていいよ。じゃあ行ってらっしゃい」






「おはよう、龍斗(たつと)」

気が付くと、目の前に物凄い美人がいた。どうやら今生の母親のようだ。無事に転生することはできたらしい。

「あうあうあー(おはよう)」
「あら、しっかりお返事できたのねー。えらいねー、龍斗は」

そういって、母親らしき女性はベビーベッドから龍斗を降ろしてキッチンらしき場所へと歩いて行った。どうやら食事の準備をしているらしい。

「うー、あー、まー」
(口の動きや視力のぼやけた感じ、はいはいとかができる様子からして今の俺は1歳前後ってところかな)

「たっくん、おまたせ。朝ごはんよ」

そういってスプーンでだされたものは離乳食だった。薄いオレンジ色のペースト状のものがのっている。

(母乳じゃないのはありがたいが、離乳食って不味そうだな。)

そう思いながらも意を決して口にする。

(ん!?赤ちゃん用に薄味だがただ人参をペーストにしてるだけじゃなくてひと工夫が
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