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ブレイブソード×ブレイズソウル〜蒼炎の焔刀〜イベントストーリー
ハッピーバレンタイン!
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ンか」

罪火はカナリアの言葉で今日が何の日か思い出す。最近はいろんなことが多く起き、何がどの日に当たるかを気にしている余裕がなかった。
そんなことを思いながら、自宅の扉を開ける。

パンパーン!!

『ハッピーバレンタイン!&罪火、誕生日おめでとう!!』

クラッカーの音と共に、九人の魔剣が言葉をそろえて言う。

「「…は?」」

呆然とする二人だが、後から入ってきたセイブザキングスが言葉を発する。

「我が王よ、自らの生誕日をお忘れになっていたのですか?…まぁ、最近は多忙故に、他のことを考えている余裕などはないとは思いますが」

「…すっかり忘れてたな」

罪火は自分に呆れながら言うと、二人の前にバスターが走ってくる。

「マスター!お父さん!はいこれ!!」

バスターから手渡されたのはチョコクッキー。かわいいラッピングがされており、普段のバスターからは想像ができない。

「お父さんには生んでくれたお礼と、いつも整備してくれるお礼!マスターには僕を必要って言ってくれたお礼だよ!!」

「まったく、よくできた娘だな」

「これからもよろしく頼むぜ?」

「うん!あ、マスター、姉さまからもあるから来て!!」

「うおい!!」

バスターに引きずられながらカナリアは連れていかれる。
それを見ながら苦笑していた罪火の傍に彼の魔剣たちが寄ってくる。

「くっくっく、娘からもらうのはどんな気分だ主よ」

「茶化すんじゃないカグツチ」

「ふっ、我らにとっても、あ奴は妹みたいなものだ。我らも貰ったが、心がほっこりするな」
カグツチは頷きながら、懐からチョコを出す。

「ハッピーバレンタインだ、主。これからもよろしく頼むぞ」

カグツチに呼応されるように、ヘルと奏霆鴉がそれぞれ差し出す。

「ま、マスター、私たちのも」

「い、一生懸命に作ったのだ!!」

ぶん投げる勢いで差し出した二人のチョコを、罪火は苦笑しながら受け取る。

「サンキュ。…んで、今年はくれないのか二人は」

背を壁につけていたグングニル=ニルヴァーナは微笑みながら言う。

「それだけ貰えているんだから今年はいいでしょう?ねぇ、グングニル?」

しかし、グングニルは苦笑しながら胸の前にチョコを出す。

「ごめんなさい姉さま。実は作っていまして…」

「う、裏切ったわね!?」

グングニルは申し訳なさそうに、罪火にそれを差し出す。

「有難くいただくよ」

罪火は苦笑しながら泣きそうになるニルヴァーナを見る。

「さて、主。今日は祝いだ。騒ぐぞ!!」

「あんまりはしゃぎ過ぎんじゃねぇぞカグツチ」

苦笑する罪火に、カナリアが飛びこんで来る。


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