舞い降りた天馬
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カルディア大聖堂を目指して駆けていくグレイ、ジュビア、ラクサス。彼らは次第に大きくなってくる敵の魔力を感じていた。
「なんだ、このデケェ魔力は」
「まだカルディア大聖堂まで距離があるのに」
すでに敵はカルディア大聖堂に到着しているはず。雷神衆は戦闘こそしていなかったものの術式展開のために魔力を使用していたはず。そう考えるとかなり厳しい状況であることは言うまでもなかった。
「とにかく急ぐぞ、グレイ、ジュビ―――」
そこまで言いかけて、彼は足を止める。グレイとジュビアは突然立ち止まったラクサスを不審に思い同じく立ち止まった。
「どうした?ラクサス」
「何かありましたか?」
胸に手を当て額に大粒の汗を浮かべているラクサス。それはまるで病気にかかっているかのようだった。
「・・・なんでもねぇ、急ぐぞ」
しかし、彼は何も言わずに再び走り出す。この時グレイは彼を蝕むものに気が付いていたが、止めることはしなかった。
(1年前の・・・あれか)
そう思っただけに留め彼の後を追い掛ける。この瞬間にも、蝕む何かは確実に進行していた。
「人の世は欲に満ちている。共に食らいながら滅するがいい」
お互いを噛み合っているエルフマンとリサーナは血まみれになっていた。それを見た姉は心を痛ませる。
「ごめん、エルフマン、リサーナ」
そこで彼女はある決断を下した。2人を全力で殴って気絶させる。頭部を叩かれたエルフマンとリサーナはその場に倒れこんだ。
「これならしばらくは大丈夫なはず」
気を失っている限りそう簡単には空腹の衝動に犯されるのとはない。ミラは2人に背を向けると、いまだに力の入らない体で敵を睨む。
「優しい姉ですね。ですが、あなたの空腹はどうするのです?」
「簡単よ。あなたを倒せばいいんだわ」
目の前の術者を倒せばすぐにでも空腹から解き放たれる。仮に直らなくても、ギルドに戻り食事をすることも可能だ。
「サタンソウル・ミラジェーン・アレグリア!!」
黒のタイツのような服装、背中には羽根に見立てた触手が付いており、まるで冥府の門のキューブを思わせるような姿へと変身した。
「ほう、まだそんな力が出せますか」
冥府の門との戦いでミラジェーンはありとあらゆるものを吸収した。悪魔の力を接収できる彼女だからこそできる技。
(これは今の私の最高の力。でも、消費魔力が大きい。短時間で決めないと!!)
間髪入れずに攻撃へと移るミラ。その速度は凄まじく、一瞬のうちにラーケイドの懐に入り込んだ。
「早い!!」
「これで終わりよ」
渾身の力を込めた一撃。
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