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提督はただ一度唱和する
花弁に閉ざされて
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だろうか。
 だが、支離滅裂としてきたことも自覚出来た。新城が時計を見る。そろそろ、中隊が集合するのだろう。こうした配慮についても気に入らない。何ともあらかさまで、隙がない。
「士官はここに?」
「そのはずです」
 ならば待機だと、話を切る。完全に拒絶する態度をとったつもりだった。
「行き先はどちらに?」
 能力については認めよう。だが、何があろうとも、こいつのことは好きになれそうもない。そして、自分程度にはこの男の全てをはね除ける力量がないこともわかっていた。新城の目。若菜のような人間には決して理解出来ない、冷厳とした世界の窓口。
「北見だ」
 新城の顔が歪む。僅かながら、気分が晴れた気がした。
 外ではまた、雪が舞い始めている。
 
 
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