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こんなチートでもありですかい?そうですかい。
第10話。変人と管理者。
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と、はぁーっと同時に溜息をつく二人。なんや、仲ええな。

「ごほん!さて晋吾、士郎。卒業おめでとう。」
「おう。」
「うん。」
「約束通り、卒業祝いですし食べに行くよ!」
「「わ〜い!」」

昼はすしを食べに行き、夜は藤村の皆さまがお祝いしてくれるそうなので、御馳走になります。

2度目の卒業であるが祝ってもらえることは嬉しいので、本日はその祝福を素直に感謝し、味わうのであった。





卒業して、藤村組による連日のドンチャン騒ぎの数日後、姉ちゃんがこんなことを言って来よった。

「冬木の管理者っているんでしょ?ふと思ったけど、挨拶に言った方がいいじゃない?」
「管理者?」

なんやそら。市長さんのことかい?役所に挨拶にいくんかい。

「・・・・そこのおバカさんのために、頭に『魔術関係の』っとつけた方がいいかしら?」
「おバカさんってだれやー?」

後ろを向いたら親父がいた。・・・・フッ。

「冬木は日本でも有数の霊地よ。だから多くの魔術師が暮しているわ。土地と魔術師の管理とこれらが起すコトの責任者が管理者よ。」
「多くのって100人ぐらい?」
「そんなに魔術師がいるわけないでしょ!何十人もいたら多いどころじゃないわよ。」
「ふ〜ん。」
「でもイリヤ。別に僕はここで魔術の研究をやるつもりとかないんだけど・・」
「何言ってるのよ。何も言わないで暮らしてみなさい。魔術師は存在が分かっただけで警戒するものよ?晋吾のこととかがバレたら面倒ですまないわ。それにシロウだって。」
「そうだね。晋吾は大概のことは平気だろうが、士郎はまずい。」

何がや。

「シロちゃんを仲間外れにしたら俺、怒るで?」
「そう言う訳じゃないよ。士郎にも一応魔術を教えてるからね。それに・・・・」
「投影ね。私も始めて見た時は引いたわ。」
「そう、投影だよ。」

?投影??

「士郎に教えた魔術なんだけど、なんだかよくわかんないモノになっちゃってて・・」
「なんやそれ?どう言う意味かさっぱりやわ。」
「普通の投影とは微妙に違うものになったということよ。」

親父曰く、習い始めてから2年間強化ばかりしていいたシロちゃんは、流石に飽きてきたらしく、親父にその発展形のものを教わったらしい。

それが、投影魔術・・グラデーション・エア。なんや、めっちゃカッコいいやないかシロちゃん。厨二っぽいけど。

「なにができるとか、もちろん言わなくていいから、魔術師であることは言っておいた方がいいわ。」
「知られたときに魔術師であると分かっているのと、分かってない状態をくらべると、確かにそうだね。」
「そう言うもんかの?」
「いざと
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