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ドリトル先生と奈良の三山
第四幕その八
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「というか日笠さんが奈良に行くならってね」
「あっ、予約取ってくれてたんだ」
「もうそうしていてくれてたの」
「流石日笠さんね」
「こうした時も気遣ってくれるわね」
「やっぱり持つべきものは友達だよね」
 にこやかに笑って言う先生でした。
「日笠さんにもお土産を買ってあげないとね」
「そうそう」
「まあお友達以上になるべきだけれど」
「日笠さんとは」
「先生が積極的になって」
「積極的って何にかな」 
 動物の皆のその言葉にはです、先生はどうしてもわからないものを感じてそうして言うのでした。
「一体」
「ああ、それはね」
「何ていうかね」
「まあ先生が一番苦手なことだけれど」
「スポーツ以上にね」
「僕がスポーツ以上に苦手って」
 そう言われてもわからない先生でした。
「何かな」
「ここでこう言うしね」
「先生は本当にやれやれの人だよ」
「全くどうしたものか」
「このことについては」
「皆が何を言っているのかわからないけれど」
 本当にわかっていないです、まさに何もかもが。
「まあとにかくね」
「うん、今夜はだね」
「ホテルでお食事を楽しんで」
「そしてだね」
「それからまた美味しいものを食べに行く」
「そうするんだね」
「今度は奈良にあるけれど」
 それでもというのです。
「山の幸だけでなく海の幸も出るよ」
「あっ、お刺身だね」
「それも出るのね」
「やっぱり和食はお刺身」
「それは欠かせないよね」
「そうだよね、それじゃあね」
 先程までの皆の言っていることがわからず不思議に思っているお顔から明るい笑顔になって言う先生でした。
「今夜も楽しもうね」
「今夜は海の幸も」
「昨日は奈良時代のご馳走で」
「今日はそちらになるのね」
「今の奈良の食事もね」
 それもというのです。
「いいんだよね」
「そうなんだ」
「奈良名物ってお素麺とか柿とか柿の葉寿司とか聞くけれど」
「あと昨日の奈良時代のお料理」
「あとお土産のお菓子ね」
「それに奈良漬け」
「天理ラーメンもあるわね」
「うん、天理ラーメンは食べる機会があるから」
 こちらはしっかりとあるというのです。
「期待していてね」
「それじゃあね」
「ラーメンも楽しみにしてるわね」
「それで今の奈良県のお料理も」
「そちらもなのね」
「そうだよ、じゃあ今夜も楽しもうね」
 美味しいものを食べてとです、こうお話してでした。
 先生達はまずはホテルで食べて少し飲みました、この日は洋食で奈良牛のステーキを食べました。
 そしてその後で、でした。
 江戸時代の趣が残る昔ながらの街並みの場所に出てでした、その中を歩いて。
 あるお店に入りました、そこはまるで料亭みたいな独特の趣がある気品のあ
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