9話→山田太郎の日常B
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俺達三人、教室で各々の席について授業を受けるのだが、そのスタイルは三人とも異なる。
一番真面目なのは千冬。授業中他の事をせず、真面目にノートをとっている。
次に俺。授業の要点だけまとめながら、仕事、主に束の特許とか意匠の登録申請書とか書いたりしている。
最後に束、自分の発明品に関して、自分と読み慣れた俺しか読めない字で書いているか、寝ているか、である。
ちなみに、別に自宅で試験勉強等は全員していない。
この条件だけみると、恐らく殆どの人間は、成績の順番を千冬→俺→束の順だと思うだろう。
実際、教師陣も入学したての頃はそう思っていたらしい。
しかし実際は違う。
最初のテストから今まで、学内外問わず、三人の成績は全員高成績で順位は束→俺→千冬の順である。
授業態度だけみると、この順位は異常であるだろう。
しかし、内情を知っている俺からすればこの結果は分かっていたことであった。
束は大学レベルどころか、世界で並ぶもののいない、正真正銘の天才。
太郎は二週目の人生というチートを使っての成績という、下駄を履いている。
そういった条件を加味すると、どう考えても、千冬が俺たちを抜かすのは難しいのだ。
むしろ、授業だけ受けてこの成績の千冬の優秀さを、個人的には称えたい。
まあ、下らない思考問答はこのくらいにしよう。
朝のホームルームが終わり、授業までの短い間の休憩を謳歌している俺に、近づく陰ひとつ。
「お〜は〜よ〜う〜」
「お早うジン、相変わらず可愛いな」
からかいと共に返答すると、後ろから吹き出す声がする。
あのパソコン部の女、確か篝火 ヒカルノ、だったか。アイツまた腐った妄想でも展開してるのか。
篝火ヒカルノ、切れ目の瞳、ツーテール、巨乳美人(重要)という中々レベルの高い
女である。
しかもお遊びの部員たちと違いなかなか頑張っており、この学校のプログラミングを学んでいる生徒の中では一番らしい。
簡潔に言うと、俺と同じ秀才タイプ。
だからか、割りとウマがあい、千冬と束の次くらいには仲良くしている。
まあ、『色んな』意味でな。
だからといって、人をBLの材料にするのは許さないが。
「ヒカルノ、また腐った妄想で俺たちをネタにするのはやめろ」
近づいてきたジンの頭を撫でながらそう言うと、ヒカルノはサムズアップと笑顔で応える。
あの野郎……
性的な復讐を心に誓い(?)ながら、ジンの方に向き合う。
先ほど一夏との話でも出したダチ、神玄徒(ジンクロト)。通称ジン。
彼を一言で表すなら、『合法ショタ』である。
140pのスリムな身体に太郎の筋肉質な身体と対照的なプニプニした手足。顔は絶世の
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