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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第16話
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パルムへと向かい始めたリィン達はパルムに向かう途中で脱線事故の現場を見かけた為、状況を確認する為に事故現場に近づいて現場を指示しているミハイル少佐から情報を聞いた後再び、パルムへと向かい始めたがその様子をある人物達が遠くから見ていた。



〜南アルトリザス街道〜



「フフン……大事な時期に面倒な連中が来ましたわね。1年半ぶりですか―――黒兎もそうですが、随分と変わりましたわね。あの年齢の男子ならば珍しくはないのでしょうが……まあ、まだまだ未熟でしょう。」

パルムへと向かうリィン達の様子を見ていた騎士装束の娘は不敵な笑みを浮かべて呟き

「あはは、なんか嬉しそうじゃん。」

その様子を見ていたリィン達が空港付近で出会った赤毛の娘は面白そうに見ていた。

「う、嬉しそうになんてしていませんっ!」

「ふふっ、さっき話した時も思ったけど……噂で聞いていたよりも更に腕が立ちそうじゃん。ランディ兄とどっちが上かな?1年半前の内戦を終結させた後クロスベルの奪還の際にランディ兄達と合流してそのまま”碧の大樹”にもランディ兄達と一緒に来たそうだけど、”結界”の解除の為の同時攻略でランディ兄達はシャーリィの所に来て、向こうはヴァルドの方に行っちゃったから結局戦う機会は無かったんだよね〜。ちょっと愉しみかも。」

「”赤い死神”ですか……なかなかの腕前でしたけど。いずれにせよ、”彼女”も含めてわたくし達の敵ではありませんわね。せいぜい今回の実験の”目くらまし”として役に立ってもらいましょう。」

赤毛の娘の言葉を聞いてある人物を思い出したデュバリィは静かな表情で推測をした。

「そうかな〜?1年半前の内戦やメンフィルとの戦争でそっちは何度もボロ負けしたんじゃなかったっけ〜?」

「ぐっ……あ、あれは”殲滅天使”を始めとしたメンフィルの卑劣な策や、容姿どころか強さまで”嵐の剣神”とそっくりな人物という予想外の戦力がいたせいですわ!」

赤毛の娘の指摘に対して騎士装束の娘は唸り声を上げた後必死に言い訳をした。



「ま、何でもいいけどさー。―――ちょっと、味見するくらいは構わないとか思わない……?」

「っ………まったく貴女たちナンバー持ちと来たら……――――いいですか!我らにとって待ち望んでいた”大いなる計画”の再開です!貴女も衰退したとはいえ、結社入りしたのならば少しは――――」

凄まじい殺気を纏って不敵な笑みを浮かべた赤毛の娘に視線を向けられた騎士装束の娘は一瞬怯んだ後気を取り直して赤毛の娘に注意をしようとしたが

「まーまー、折角だからお互い目いっぱい愉しもうよ♪」

赤毛の娘は笑って軽く流した後、何と一瞬で騎士装束の娘の背後を取った!

「な……!?きゃあっ!ちょっ、何を
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