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ガルパン主人公に転生したけど、もう限界な件
番外編 赤星小梅
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して戦車道を続けられるのか?そして今でも関わっていられるのかと……。10年もたった今になってようやくまほさんと対面して話す事が出来た。


こうしてお互いに大人となり忙しくなった身であるが時間をつくり喫茶店にてまほさんと対面している。あれから10年はたったがまほさんは相変わらず綺麗だった。無論、黒森峰の時でも男女問わず人気があった。しかし、黒森峰の時は人を寄せ付けない独特の雰囲気があったが今は優しそうな雰囲気を纏った女性になっていた。

そして私は10年越しでようやく話を聞くことにした。どうしてあれだけの事があった中で戦車道を続けられるのかと?


「黒森峰を変えたい。二度と妹の様な事が起きないようにするため。それがあの時の私が黒森峰で戦車道を続けた理由よ。だってあの時は私にしかできない責任でもあったのだから」

「……」

「無論、初めからそう思ったわけじゃない。もう話したと思うが当時の私はみほを失って戦車道にも西住流に対して絶望した。みほを失っただけでなくみほの行動に批判したOG達に身内が亡くなったのに何の反応も示さない西住流そのものにだ。私が信じていたものが根本から崩れ落ちた。みほも失い黒森峰を去る隊員も止める事が出来ず、西住流も戦車道にも絶望した私は心の拠り所を失って自殺しようと思った。」

まほさんはあの当時の黒森峰の隊員を引き留めようとした。だけどみほさんを失い西住流に絶望した隊員達を引き留める事が出来なかった。そして私も黒森峰戦車道から逃げ出した一人だった。

「だからこそ分かりません。どうしてそれだけ追い詰められた中で戦車道を続けられたのですか?」

「ふ、今の私があるのはエリカのお蔭だよ」

「エリカさんが……」

「母達が私の自殺を止めてくれて家で謹慎を受けた。しばらくして謹慎が解けて黒森峰に戻った私だが、それでもいつ自殺ても可笑しくなかった。そんな私を助けてくれたのがエリカだ。今でも思い出すが、黒森峰の隊長としての立場と西住流の後継者の自分に疲れて絶望した私の自殺をエリカは必死で止めてくれた。だけど私は子供のように泣き叫びながら『頼むから死なせてくれ、みほの所に行かせてくれ!』と、必死に止めてくれたエリカに叫んで言ったよ。今を思うと本当に恥ずかしい限りだ。」

笑って言っているが、それだけ当時のまほさんは絶望していた。肉親の必死な訴えも心に響かなかったのに、エリカさんはどうやってまほさんを立ち直らせたのか

「絶望した私に言った。『死んで逃げないでください。隊長が死んだら誰が黒森峰を立て直すんですか』とな。そして続けざまに『隊長にしかできません。黒森峰を変えて二度とみほと同じような事が起きないようにしてぐださい。私が支えますから、どんな事があっても隊長を見捨てませんから……お願いします
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