第179話 龍虎相打つ
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いた。
「クッ!」
「射撃が止まった……? なるほど、そういうことか」
しかし、俺が様子見のために距離を置いて周回を始めた途端、ガトリングの銃口から煙が立ち上り、銃撃が止んでしまった。
どうやら、流れ弾を防ぐために照準はなるべく下の方へ向けているらしい。円形に駆け回りながら、ある程度距離を取ってみると銃撃がピタリと止んでしまったのだ。
逆に、ぐるぐると周りながら一定の間合いまで近づくと、たちまちガトリングが猛威を振るう。向こうも、それなりに戦い方には気を遣っているらしい。
確かに、射線をあらかじめ下に向けておけば誤射の可能性は薄まるし、近距離で足を撃てれば俺のアドバンテージであるスピードを殺すこともできる。一石二鳥、というわけだ。
だが――俺は、一鳥たりとも取らせはしないぜ。
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