暁 〜小説投稿サイト〜
オズのトト
第二幕その二
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「そうさせてもらおうかな」
「大学の方は」
「今はモジャボロ君が弟さんと一緒にいてね」
「だからですか」
「彼は実は大学の副学長でもあってね」
 それでというのです。
「私の留守も守ってくれるんだ」
「そうですか」
「うん、だからね」
「今回はですね」
「私も冒険に、そして」
 ムシノスケはさらに言いました。
「フィールドワークもね」
「フィールドワーク?」
「学問は本を読むだけじゃないのだよ」
 ムシノスケは何処か気取った仕草で恵梨香達に言いました。
「その場所に行ってその目で見ることもね」
「学問ですか」
「そうなのだよ、だから冒険も旅行もね」
「学問ですか」
「そう、オズの国では両者の区別は殆どないけれど」 
 冒険と旅行のです。
「それもまた、だよ」
「学問なんですね」
「最近私はそれをする機会がなかったからね」
「だからこそですね」
「是非ね」 
 冒険の機会があればというのです。
「一緒に行かせてもらうよ」
「わかりました、じゃあムシノスケさんとカエルマンさんがですね」
 その時のメンバーはとです、恵梨香は今この場所にいるオズの国の人達を観てそのうえで言いました。
「一緒に行きますね」
「あと私もね」 
 ドロシーも言ってきました。
「行かせてもらうわ」
「あっ、ドロシーさんもですね」
「是非ね」
「そうですか」
「オズマも行けないし」
「僕達もだからね」
「それで、だからね」
 かかしと樵も言います。
「今回はその顔触れで、ってなるかな」
「その時はね」
「つぎはぎ娘さんは」
 ここで恵梨香は彼女の姿が見えないことに気付きました。
「どちらに」
「ビリーナの国に行ったわよ」
 オズマが恵梨香に答えました。
「臆病ライオンと腹ペコタイガー、エリカと一緒にね」
「そうなんですか」
「そう、そしてね」
 オズマはさらにお話しました。
「魔法使いさんはリンキティンク王のところに行って」
「あの人もですか」
「ベッツイとトロットはハンクやキャプテンさんと一緒に中華街に遊びに行ったから」
「中華街ですか」
「オズの国にもあるから」
 だからというのです。
「だからね」
「あっ、アメリカにも中国系の人がいるから」
「だからですね」
 ジョージと神宝がこのことに気付きました。
「オズの国にも中華街がある」
「そうなんですね」
「まあ中華街はどの国にもあるよね」
「ええ、大抵の国にね」
 ナターシャはカルロスのその言葉に頷きました。
「あるし」
「オズの国にもだね」
「じゃあお二人は今は、なのね」
 また言った恵梨香でした。
「中華街で楽しく食べたりしてるのね」
「そうだと思うわ」
 オズマもそうではないかしらと答え
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ