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ラピス、母よりも強く愛して
09学校
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足で、強硬な移民政策が行われていた。
 火星でも、普通なら一世代目の地球人が故郷に叛乱を起こすはずは無いが、食料問題だけは別である。
「火星の独立を目指す勢力が移民を締め出した時点で、ここは戦場になるでしょう」
 きっと火星の「太陽の牙」とか言う集団で、アキトが「コンバットアーマー」に乗って戦うシナリオもあるらしい。

「「「「いや、せんそうになるの? こわい」」」」
 教室の中では、ラピスの脅しが効いた生徒が、ざわつき始めていた。
「「「いや、こわい!」」」
 すでに人類を嫌うラピスやオモイカネシリーズによって「人類絶滅計画」が開始され、人間の末路は相互確証破壊による自滅が選ばれていた。
 その際、人口と物量に劣る木星のために、火星とその周辺は、反地球連合に組み入れられるらしい。
「静かにしなさい! そんな事は無い!」
 毎日が事実の隠蔽と、責任回避に汲々としている教師達。こんなモノに大切なアキトの人生を託す事はできない。
「あったもん! あたし2195ねんからきたからしってるもん! みんな、みんなしんじゃうんだからっ!」
 そうするよう教えられた訳でも無いのに、突然立ち上がって泣き叫ぶアイちゃん。
(この教師は「火星人」のアキトを弾圧する敵か、それとも政府の手先?、どちらにしても、早めに消しておきましょう)
「先生、貴方は保守派ですか、それとも独立派?」
 今日の目的は、いかに教師を怒らせ、自分とアキトを自宅学習か「保健室授業(普通の意味)」に持ち込む事にあった。
 その後、どの授業でも教師を論破し、質問責めにされても、オーメンのダミアン君のように、全てに正解するラピス、きっと頭のどこかに製造番号666と書いてあるに違い無い。

 ある時、他の女子に呼び出され、トイレに連れ込まれたラピス。
 アキトは他の男子と遊ぶのに夢中だったので、ラピスが消えたのには気付いていなかった。
(こんなゴミのために、アキトが元気に遊ぶ姿が見れないなんて)
 しかしアキトの監視は継続されているので、生中継で我慢する事にした。
「おまえ! なまいきなんだよ、センコウだけじゃねえ、アタシらまでシカトしやがって、ちょっとぐらいツラがいいからって、かっこつけんじゃねえぞ!」
 数人に凄まれて囲まれても、平然と聞いているラピス。
(低俗な言語、言語学的にも比較文化人類学的にも何の価値も無い)
「それにいっつもテンカワにベタベタしやがってっ、あいつはおまえのもんなのか!」
 それを聞いたラピスは、突然表情を変えて微笑んだ。
「貴方にもアキトの良さがわかるのね? そう、やっぱりアキトってかわいいから、誰にも好かれちゃうのよっ!」
 手を胸の前で組んで、お星様の目をしているラピス。

 ラピス妄想中…
 高校生になり、玄関で上履
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