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儚き想い、されど永遠の想い
10部分:第一話 舞踏会にてその七
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第一話 舞踏会にてその七

「志賀直哉、注目しておこう」
「そうしようか」
「そうだね」
 文学の話だった。それが為されるのだった。
 そしてそれが次第にだ。他の話になっていくのだった。
 友人の一人がだ。義正にこんなことを言ってきた。
「最近君は乗馬はしているのかい?」
「乗馬かい?」
「うん、一時凝っていたけれどね。どうだい?」
「してるよ」
 笑顔で応えた彼だった。しているというのである。
「今もね」
「そうなのかい、相変わらずかい」
「それにテニスもね」
 それもしているというのだ。
「どちらもしているよ」
「いいねえ、西洋だね」
「全くだね」
 友人達は笑顔で話す。この時代西洋のものはやはり流行の最先端であるとされていた。スポーツでもそれは同じだったのである。
 そしてそれをしていることはだ。即ちだった。
「格好いいものだ」
「本当にね」
「君に似合うよ」
「似合うのかい?」
 そう言われるとだ。違和感を見せる彼だった。そうしてこう言うのだった。
「馬に乗ることは我が国でも昔からあるじゃないか」
「まあそうだけれどね」
「それはね」
「テニスはともかくとして」
 それについてはだ。義正も否定しなかった。
「それでも。乗馬は」
「いやいや、僕達が言っているのは西洋のあれだから」
「あの帽子を被ってズボンをはいた乗馬だよ」
「そっちだよ」
 こう話すのである。
「そちらだよ」
「そっちの乗馬なんだよ」
「ああ、そちらの乗馬なんだね」
 それを聞いてだ。義正も納得して答えた。
 そしてそのうえでだ。彼はまた話すのだった。
「だからそれは今もね」
「楽しんでいるんだ」
「そうなんだね」
「そうだよ。そうしているよ」
 こう話してだった。彼等はこの日の宴も楽しみだしていた。そうしてだ。
 舞踏がはじめられた。それにだ。
 友人達は次々と入る。しかし義正はだ。
 入ろうとしない。グラスを片手にしてだ。一人留まるのだった。
 そんな彼にだ。友人達が尋ねた。
「君は踊らないのかい?」
「入らないのかい?」
「そうしないのかい」
「うん、気分じゃないんだ」
 こうだ。今一つはっきりしない顔で答えるのだった。
「どうしてもね」
「意中の相手がいないからかな」
「それでかな」
「そういう訳じゃないけれど」
 それは否定する彼だった。しかしであった。 
 その顔でだ。彼はこう言うのだった。
「こうしたことはね」
「やっぱりあれだね。恋をする相手と踊りたい」
「そういうことなんだね」
「そういうところかな。それでなんだよ」
 実際にそうだと述べる彼だった。
「だからいいよ」
「そういうことだね。じゃあ僕達は何も言わないよ」
「ただ。相
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