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こんなチートでもありですかい?そうですかい。
第8話。変人とアインツベルン。
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だが、魔術師における礼拝堂は神の恩寵を讃える癒しの場でなく、魔術の式典を執り行う祭儀の間である。

故にだが、頭上に見えるステンドグラスも聖者の姿はなく、アインツベルンの悠久の歴史を物語ったものだ。

もちろん、晋吾はその一端も知る由がないため、お〜すげぇーと思うだけだが、目にとまる一枚があった。

それは、一人の人間が天空の杯を破壊している姿が描かれていた。

「キリツグ!!」

ぼーっとステンドグラスを眺めていたら、頭の上にいた姉が飛び降り、走って行く。

回廊の奥には、老獪と言う言葉が似合う老人と、何故か至る所が凍傷をおこし、コートにすら霜がついている親父がいた。

「親父なにやってるん?雪に興奮しすぎて頭から突っ込んだりでもしたんかい?」
「なに言ってるのよ!それじゃたんなる変人じゃない!!」
「ううぅ・・」

実は来るときにそんなことを二人でやっていて、地味にダメージを喰らうキリツグ。ヤメテェ!キリツグのライフはもう0よっ!!

「キリツグ大丈夫?」
「寒い寒い寒い寒い」
「ダメじゃの。」

全くダメなやつじゃ。仕方ないから暖をとれるものがないか探すも、礼拝堂に存在しない。

しゃぁないのー。とりあえず火でもおこすか。

いきなり上着を脱ぎ始める晋吾にイリヤは疑問を抱く。

「種も仕掛けもない上着です。こいつに手を当てます。」
「何する気?」
「本気でこすります。」

シューーーーーーーーーーーーー!!

っと音と音のつなぎ目がないような音をあげて服をこする晋吾。

いきなりの奇行に驚くイリヤ。いきなりの怪音に驚くアハト爺。口で寒いを言い続けながら頭の片隅で、また晋吾がなんかやってるよと思うキリツグ。

ボッ!!

「火がつきます。」
「あったか〜い。」

蕩ける様に恍惚な表情を浮かべ、体育座りで火に寄りそうキリツグ。非常にシュールである。イリヤですら若干引いている。

「なんだ貴様は!?」

ようやくアハト爺・・ユーブスタクハイト・フォン・アインツベルンはいつの間にかにいる、晋吾の姿に気づく。

「俺か?衛宮 晋吾や。よろしゅうな。爺ちゃん。」
「衛宮だと?」
「おう。養子や。」

胡散臭いものをみる目をした後、カッ!っと眼を見開き、ずんずん近づいて晋吾を顔を両手を挟み、自らの顔を近づける。

「切嗣よ。これをどうした。・・・・どこで拾った!?」
「・・・・聖杯の泥により起きた災害の被害者です。当主殿。」
「聖杯の泥・・・・フン!どうやら先ほどの話。本当のようだな。まぁいい。貴様の裏切りなぞもうよい。過ぎたこと・・・・」

目の端で見ていた切嗣から目を晋吾
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