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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第五十一話 それぞれの思惑と暗躍
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「よいのか?
 命を狙われるかも知れんぞ」

 シグナムが心配してくれるが、命を狙われる可能性はかなり低いとみていいだろう。

「管理局は未知の技術である魔術の技能を欲しがっていた。
 俺を始末すれば手に入る保証もない」
「なら手を出す心配はだいぶ低いわね」
「ああ、シャマルの言うとおりだ。
 もし相手が動くとすれば俺が海鳴からいなくなった間だ」

 もし一部の人間が動いているなら俺が海鳴からいなくなった間に調べられる限りのものを調べようとするだろう。

「そうなると衛宮がいない間の屋敷の警護の依頼か?」

 シグナムがやる気を見せる。
 そこはやる気を見せたらまずいと思うんだが……

「むしろその逆だ。
 シグナム達が警護なんかしようものなら、そこからはやての事がばれかねない」
「でもそれだとこの家が危ないんじゃ」
「ああ、衛宮には借りがある。
 変身魔法で姿を変えてやるなど方法はある」

 シャマルとシグナムの言葉はうれしいが頷く事は出来ない。

「それでも余計な危険を背負わせるわけにはいかない。
 屋敷に関しては他人の一切の侵入を拒むように結界を強固にして護る。
 シグナム達は俺が行ってから帰るまで魔法を使わずに屋敷に近づく事も避けてもらう」
「それだけでいいのか?
 いくら強固な結界といっても限度はあるぞ」
「その辺りは問題ない。
 本来魔術師の結界というのは防御のためではなく攻撃のため、やってくる外敵を確実に処刑するためのものだからな。
 この家の結界はそこまで物騒じゃないけどいない間は最大レベルの警戒をするから下手をすればシグナム達すら巻き込まれる可能性があるからな」
「それはいらぬ心配だったな。
 今日の呼び出しの件はこれで全てか?」
「ああ、侵入者の件があるから一応八神家の周りの警戒は最低限しておいてくれ」
「その点に関してはご安心を。
 周囲からばれる事のないように対侵入者用の準備はしていますから」

 自信満々に頷くシャマル。
 そのシャマルを信頼するかのようにシグナムも頷いて見せる。
 こっちこそいらぬ心配だったか。
 
「なら正式に出発の日付が決まったら改めて連絡するから」
「ああ、ではな」
「お邪魔しました」

 シグナムとシャマルを見送り、湯呑を下げる。
 さて俺の方も結界強化の下準備とかしておくかな。

 地下室に向かい作業を始める。



 それからなのはとの空中模擬戦の日より一週間が過ぎ、放課後に再びなのはの部屋にお邪魔している。
 昨日管理局から通信があり、俺とユーノが正式に管理局に向かう日付が仮決定したため俺達の日程を確認して問題なければそのまま正式に日程が決めるのだ。
 レイジングハートを通してモニターが
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