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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第四十七話 八神家ののどかな一日
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side はやて

 朝、お味噌汁の出汁を取りながら、魚を焼いて、卵焼きの準備に取り掛かる。

 こうして考えてみると結構違うもんやね。
 
 昔から料理は楽しいから夕飯なんかは結構凝った事はしていたんやけど、さすがに私一人やと朝からこんないくつもメニューを作る事はなかった。
 やっぱりシグナム達が来てくれてからやな。

 シグナム達が来てくれたあの日。
 そこから色々な事が変わった。

 家族が出来て、友達が出来た。

「おはようございます。主はやて」
「おはよう。はやてちゃん」
「おはよう。二人とも」

 二階から降りてきたシグナムとシャマル。
 それとほぼ同時に

「ただいま」

 散歩から帰ってきたヴィータとザフィーラ。

「みんなミルク飲むやろ」
「はい。いただきます」
「うん」

 朝一番のミルクを受け取るシグナム達を見つめる。

 シグナム達が来てから早いものでもう二ヶ月。
 もうというよりもまだ二ヶ月しかたってないというのが正しいやろうか?

 やけどずっと一緒に居ったみたいに今の光景が当たり前に感じる。

 最初は戸惑ってたシグナム達もすぐにこの生活にも馴染んだし。

 家族が出来ただけでもうれしいのやけど、ちょくちょく来てくれる士郎君の存在もうれしい。
 
 なんでも士郎君も一人暮らしらしく学校と家事とバイトをしとるって話しやけど、一週間に一度くらいは会っとる。
 それにしたって大変やな。
 
 学校と家事はまだしも保護者になっている人はほぼ形だけで資金のやりくりも自分でしとるらしい。
 士郎君が大人っぽいのはその辺も関係しとるんやろうか?
 いやそれ以前にあんな大きな家に一人で寂しくないんやろうか?
 む、思考がずれてしもうた。
 
 ちなみに我が家には士郎君と一番接点が多い二人がおる。

 事の発端はシグナム達が来てから一ヶ月ぐらいたった時

「衛宮、ここら辺に鍛錬が出来そうな場所はないか?」
「ずいぶんといきなりだな。
 何かあったのか?」

 士郎君の家に私たち全員でお邪魔した時に急にシグナムがそんな事を言ったんやけど。
 なんでも

「いや、平和なのは何よりなのだが腕が鈍ってしまいそうでな」

 とのこと。
 シグナムも戦う事なんかあるはずないんにそんな心配をしなくてええんやないかと思うけど

「いざという時に主はやてをお守り出来なくてはどうしようもありませんから」

 と言われたらこっちとしてもなにも言えんくなる。
 そして、士郎君の返事が

「なら庭で一緒にやるか?
 俺としても鍛錬の相手がほしいところだったから」
「ほう。それはいいな。
 ぜひ付き合わせてもらおう」
「我も構わな
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