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東方
宇宙飛行犬クドリャフカ
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とも割り切った。つもりだった。


 仕方ないじゃないか! 前世で俺は犬派だったんだから!
 宇宙で一人は寂しかろうとこっそりクドリャフカのロケットに乗り込んだのである。

「わんわん!」
「え、危ない? 大丈夫、この究極生命体レミリア・スカーレット様にかかれば宇宙空間なんてけちょんけちょんよ!」
「わ、わふう」

 身体チートは転生特典だけあって宇宙空間でも活動可能なのだ。だから、俺が行っても何の問題なく、たとえロケットが爆発しようとクドリャフカを抱えて無事に戻ってこれるのである。
 置手紙してきたし、フランもきっとわかってくれるだろう。




「地球は青かった!」

 それがレミリアの地球帰還後の第一声だった。

(ガガーリンには悪いことしたかな。あとで謝っとこ)

 呑気に思考しているレミリアは周囲の異様さに気づかない。


 ――――その後、フランに泣かれてパチュリーにキレられ美鈴にどつかれ咲野にご飯抜きにされたレミリアは本気土下座を披露したのだった。


 ちなみに、ガガーリンは火星探査に(無理やり)送られ、(無理やり)"火星は赤かった" と言わされた。レミリアなりの誠意だったらしい。

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