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緋弾のアリア ~とある武偵の活動録~
~Summons of the honor student~
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「―生徒呼出 2年B組 超能力捜査研究所 星伽白雪…」

珍しいな、白雪が呼び出しか。
偏差値75の優等生で生徒会長で園芸部部長の(ry

…アリア殺人未遂事件さえなければ完璧な白雪が、呼び出しとはねぇ。何か気にかかるな。

「もしかして、だが。あの事教務科(マスターズ)にチクったワケじゃないだろうな?」

「あたしは貴族よ?プライベートなことを教師に告げ口するマネはしないわ」

ま、それもそうか。

「―…ねぇ彩斗。これってあの女を遠ざけるいいチャンスじゃない?」

「遠ざける以前に、白雪はあれから近付いて来てないだろ」

「来てるじゃない!気付いてなかったの?」

うーん……残念ながら。

「物陰から見張られてるカンジがしたり、あたしが1人だとドアの前に気配がしたり…電話が盗聴されてるみたいに断線したり―」

「…………」

おいおい、マジかよ……

「―それに今日の体育の授業着替えの時に、あたしが……その…身体的な理由でロッカーの奥に手を伸ばさないと服が取れないのを分かってて、首の位置にピアノ線が張ってあったわ」

「首の位置にピアノ線って…諜報科(レザド)の3年じゃなきゃ習わないモノじゃないか!?」

と驚く俺とは対称に、

「過ぎたことはいいの。それより、この貼り紙に書いてある時間に―教務科に潜入するわよ」

冷静ですねー神崎さん。
…で何だ。教務科に潜入するって?
どうせ断ったら風穴とか言うんだろ、行きますよハイ。

「ハァ…分かったよ」

「うんうん。素直な彩斗は良い彩斗よ」

なんだそれ。素直じゃない悪い俺がいるのか?




東京武偵高には『3大危険区域』というものがあってだな…………それぞれ俺が所属している『強襲科(アサルト)』『地下倉庫(ジャンクション)』そして―『教務科(マスターズ)』がある。

単なる教師の詰め所にすぎない教務科がなぜ危険なのか、分かるか?


Let,s think time!


……では、正解発表といこうか。
答えは―武偵高の教師が、危険人物ばかりだからである。まぁ、例外もあるが。

俺が知っているだけでも、前職は殺し屋・某国の特殊部隊・マフィア・傭兵etc.…とキカナキャヨカッタ的な奴等がたくさんだ。探偵科(インケスタ)通信科(コネクト)には多少なりとも平穏な先生もいるが、悲しいかな。少数である。

で、そんな俺は今、そのキカナキャヨカッタな人物たちが詰め所の教務科へアリアと天井裏のダクトから潜入している。

…それにしてもアリア、匍匐前進速いな。
ん…………何だ?

パチ。パチパチ。

瞬き信号(ウインキング・タップ)か。
えっと、シラユキ ハッケン …見つけた
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