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真剣で納豆な松永兄妹
第五章 情報戦と橋渡し
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か、割りと交渉はスムーズに進んだ。
利益としてはマイナスになるが、将来的な事を考えると大いにプラスになるはず。
それに、川神学園が松永納豆を取り入れたという話を聞きつけた他の学校も松永納豆を取り入れると言う話も来るかもしれない。
知名度の高い川神学園に売り込めたのは幸先が良いと思う。
それを見越してか、一歩遅かったが動いていた人物がいた。
直江大和君だ。
燕ちゃんのハニートラップが効いたのか、自発的にポイントを稼ごうとしたのかは分からなかったが軍師と呼ばれるだけはあると思う。
燕ちゃんにあまり深追いしないよう注意を促しておこう。
ちなみに、葵紋病院への松永納豆の提供は葵冬馬というイケメンで、バイセクシャルの彼が取引するからデートしてくださいと言ったのでお断りしておいた。
彼曰く、実力で誘うと息巻いていた。

……川神学園は変人が多いなぁー。



――金曜集会。
風間ファミリーの集まりだ。
話題は日常的なものから、次第に松永兄妹の話になっていた。
きっかけは、風間翔一が旅行先で手に入れた1枚のポスターから始まっていた。

「――実際松永先輩達は話しやすいよね」
「クラスの友達も先輩達を褒めているぞ」
「うん! 素敵な兄妹よね」
「1年の間でも松永先輩の事は有名になってますよ。私もお世話になりましたし」

直江大和を筆頭に、クリスティアーネ・フリードリヒ、川神一子、黛由紀江が口を揃えていた。

「1-Cに単身乗り込んでとある女の子の友達作りの協力したって噂だね。僕が聞いた話だと他のクラスでも同じような事をして学年問わず有名人になってるよ」

師岡卓也が言った通り、松永久秀は全ての学年、クラスに乗り込んでは色々と騒ぎを起こしていた。
そして、必ず最後には松永納豆を置いて立ち去ると言う振る舞いをしていたのだ。

「商売人と言うか、松永納豆を効果的に広めるには充分だね」

この時、直江大和は驚愕していた。
転校してきて僅かの間に全てのクラスの人間関係を調べ上げて的確に問題を解決していく松永久秀の手腕に自分が行なってきた人脈作りが陳腐なものに感じたからだ。
……松永先輩は松永先輩。俺は俺のやり方がある。だから気にしないけど、注目はしておこうかな。
松永先輩から学ぶ事もあるだろう。



――川神学園の夜の屋上に3人の男が集まっていた。
川神鉄心、鍋島正《なべしまただし》、そして、現在の日本の総理だ(この物語はフィクションであり登場する人物・団体等は実在のものとは一切関係ありません)。
この3人が話す内容は今後、世界を揺るがすものとなる。



何時の時代でも情報は武器になる
配点:(情報戦)





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