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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
外伝〜改変された最後の運命の始まり〜
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〜リーヴス〜



「は〜……疲れたぁ〜。入学早々からこんなに疲れるなんて思わなかったわ……」

オリエンテーション後に行われたHR(ホームルーム)が終わり、新入生達がそれぞれ下校していく中、クルトやアルティナと共に校門を出て下校を始めたユウナは疲れた表情で溜息を吐き

「………あのような”オリエンテーション”があったのですから、誰でも疲れて当然かと。」

「……宿舎に戻った後は宿舎に届いている僕達の荷物をそれぞれの部屋に自分で運んで整理し、更に夕食も自分でとらなければならない事を考えると少し憂鬱になるな。」

ユウナの言葉にアルティナは頷き、クルトは困った表情で呟いた。

「う”っ………それを考えたら更に疲れるから考えないようにしていたのに、言わないでよ〜。」

「………まあ、少なくても荷物を部屋に運ぶ事と今日の夕食の準備の心配は必要ありませんから、ユウナさんが想像しているような体力の低下はないかと。」

クルトの言葉を聞いて肩を落とした様子のユウナにアルティナは指摘し

「へ……それって、どういう事??」

「それについては宿舎に行けばすぐにわかるかと。」

自分の言葉に不思議そうな表情で首を傾げているユウナにアルティナは静かな表情で答えた。そして宿舎に辿り着いたユウナ達新入生達は宿舎に入ると、驚愕の人物達がユウナ達を迎えた。



〜宿舎〜



「新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます♪そして、お帰りなさい♪」

「―――ご入学おめでとうございます、そしてお疲れ様です、トールズ第U分校の新入生の皆様。」

「へ…………」

「な――――――」

ユウナ達が宿舎に入るとそれぞれメイド服を身に纏ったアルフィンとエリゼがユウナ達に労いやお祝いの言葉を述べた後恭しく頭を下げ、アルフィンとエリゼを見たユウナは呆けた声を出し、クルトは絶句してアルフィンを見つめた。

「ええっ!?あの方って確か……!」

「ア、アルフィン皇女殿下……!?」

「ど、どうして皇女殿下が宿舎に……―――い、いえ、その格好は一体……?」

「あれ?確か皇女殿下って、1年半前のメンフィル帝国との戦争の”和解条約”で”灰色の騎士”に嫁いだんじゃ……?」

「ククッ……最後の最後で、こんなサプライズがあるとはな。」

「ふふっ……まさか1日で2回も想定外の出来事が起こるなんて。」

「ふえ〜……それじゃあ、あの人がオリビエさんの妹さんなんだ………」

アルフィンの正体を知っている生徒達がそれぞれ驚いたり混乱している中金茶髪の男子は不敵な笑みを浮かべ、ミント髪の女子は微笑み、興味ありげな表情で、ティータは呆けた表情でアルフィンとエリゼを見つめていた。

「ふふっ……――
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