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【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0254話『のたうち回る提督と夕雲型改装案』
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待って待って! 状況が追い付かない!
その後も飛龍とひーちゃん、蒼龍と蒼の四人が一斉に誘惑してくるし。
赤城は冷静なんだけど翔鶴に関してはどこか後ろめたい事でもあったのか一人悔しそうな顔をしているけどなにがあったんだ……?
それで少しだけ落ち着かない朝食を済ませた後に廊下を歩いていると朝潮が突然現れて、

「司令官! なにかありましたらこの朝潮に言ってください! 聞ける範囲での事ならなんでもしますから!」
「朝潮……お前もなにかあったのか……?」
「はい! 司令官は記憶を失っていても私の進水日の事を覚えていてくださった事に感激しました! ですからなんでも仰ってください!」
「あー……だから渡そうと思っていたプレゼントが無くなっていたのか……」
「はい! 朝潮型のみんなに自慢しました!」
「それはまた珍しい……」

そんな感じでなんとか執務室まで到着してようやく落ち着いたのだけど、先に中にいた長門が私に意味深の視線を送ってきていた。
それで思わず身構えてしまう私。
長門ともなにかあったのか?

「……提督よ。提督が幼くなっていた間、私が代わりに艦隊運営をしていたのだ……」
「そ、そうか。それはすまなかった……」
「まぁそれはいいのだが、なにかそれで言う事があるだろう……?」
「その、ありがとう……?」
「うむ。それが聞きたかった。できればお姉ちゃんとまた呼んでもらいたいものだがな」

長門はそう言いながらも豪快に笑いながら執務室を出て行った。
本当になんだったんだ?
長門と入れ替わりで執務室に入ってきた大淀が私を視界に入れたのだろう、ホッとした表情をして、

「よかったです……もうあの状態の長門さんを相手にするのは疲れましたから」
「なんか色々とあったみたいだな……。大淀はまともそうでよかったよ」
「いえ……まぁ本音を言いますと私もちっちゃい提督と遊びたかったんですけどね」
「……本当に記憶を失っていた間の私はみんなになにをしたんだ……? 気になって仕方がないんだけど……」
「いえ、別段特別な事はしていませんよ? ただ、小さかった頃の提督の素顔を見れただけでも役得だったのではないでしょうか……」
「できれば黒歴史に閉まっておきたい内容だな……」
「ふふふ……みなさんに大小さまざまな影響を与えましたからね。元に戻る前にほぼ全員がいるみなさんの前で『私はみんなのこと、大好きだよ!』と言ってのけた提督は素晴らしかったです」
「なんだそれなんだそれなんだそれ……!?」

どこかうっとりとしている大淀から飛び出してきた内容に私はもうどこかに籠もりたい気持ちで一杯だった。

「と、提督を弄るのはこれくらいにしておきましょうか」
「大淀、あとで覚えておけよ……?」
「はい。覚えておきます。提督は
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