暁 〜小説投稿サイト〜
とある3年4組の卑怯者
69 執念
[1/4]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
 女子バレー、4組と3組の試合が始まる所だった。

 4組
 FL(フロントレフト):たまえ FC(フロントセンター):内田 FR(フロントライト):みぎわ
 BL(バックレフト):野口 BC(バックセンター):かよ子 BL(バックライト):沢井

 3組
 FL(フロントレフト)板橋(いたばし) FC(フロントセンター)野田(のだ) FR(フロントライト)越川(こしかわ)
 BL(バックレフト)塚田(つかだ) BC(バックセンター)柳瀬(やなせ) BL(バックライト)北池(きたいけ)

 サーブ権は3組になった。コート権を取った4組はみぎわの提案で3組がいる所と入れ替えて貰った。
「み、みぎわさん、何か策があるの・・・?」
 かよ子が聞いた。
「ないわ。ただの気まぐれよ」
 みぎわは気分で答えた。
(といっても1組は私達と対戦した時もこっちのコートから始めたからだけどね・・・)
 みぎわも1組に惨敗したことで悔しがっていたのだった。しかし、3組もこの2つ前の試合で2組に負けていた。お互い初勝利を狙う試合(ゲーム)になった。
 最初はみぎわがアタックを決めて先制した。しかし、次の沢井のサーブが相手コートに届かずネットに当たって相手に点を許してしまい、次も板橋のアタックを内田がレシーブできず、逆転されてしまった。しかし、どちらも怯みを見せなかった。逆転しては追いつかれ、また逆転という状態の激戦となった。特に野口はスパイクもサーブもトスもレシーブも冴えていた。その野口が5回目のスパイクを決めて14点目を入れた。14-12と4組の2点リードだった。
「あと2点よっ!気を抜かないでっ!」
「落ち着いてー!!」
 応援する控えの女子達。しかし、3組も追い上げを見せる。かよ子のアタックが遠くへ飛び過ぎてボール・アウトとなってしまい、サーブ権が3組に渡ると、北池が強烈なスパイクを決めて同点、そして、みぎわのアタックが柳瀬のブロックで跳ね返され、内田がレシーブするも外に出てしまい、先にマッチポイントにされた。そして、このセットで控えにいた3組女子学級委員の成橋美宙(なりはしみそら)がタイムを取った。ピンチサーバーを投入したのだ。

 3組 交代
 塚田→新井(あらい)
 
 新井が入り、左手でサーブした。そのサーブが4組コートのレフト線の際どい所を狙う。内田が下がる。たまえも前へ出る。線から出るかどうか見極めている場合ではない。たまえがボールをレシーブで掬い上げた。しかし、ボールは後ろへ向かった。野口が何とか遠くからの遠距離アタックを仕掛けたが、野田がレシーブするふりをして越川がスパイクで返した。みぎわのブロックが間に合わず、野口が滑り込んでレシーブした。しかし、ボールは3組のコートに入り
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ