暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリア ~とある武偵の活動録~
~In this, an affair is settled……?~
[2/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
のものがいっぱいくっ付けられている。……爆薬か。

俺の思っていることを悟ったのか、こう言ってきた。

「―ご存知の通り、『武偵殺し(ワタクシ)』は爆弾使いですから」

続いて、

「ねぇ、彩斗―この世の天国、イ・ウーに来ない?1人くらいならタンデムできるし連れていってあげられるから」

と、言ってきた。

「残念だけど……断らせてもらう」

「ホントに?……イ・ウーには―金一(カナ)さんもいるよ?」

……そこでその名を出してくるか。

「どういうつもりだ?」

「そのまんまの意味。…それじゃ、アリアにも伝えといて。あたしたちはいつでも―2人を歓迎するよ?」

理子は両腕で、自分を抱くような姿勢になると―

ドウッッッッ!!!

―いきなり、背後の爆薬を爆発させた!

「ッ―!」

壁に、丸く穴が開く。
理子はその穴から機外に飛び出ていった。
パラシュートも無しに―!

室内の空気が外へと吹き荒れる。
警報が鳴り響き、天井から無数の酸素マスクが流れ落ちてくる。
バーにあった紙や布、グラスに酒ビンまで、外へと吸い出されていく。

「―!」

なんとか耐えていると―天井から消火剤とシリコンシートがばらまかれてきた。
そして理子が開けた穴を覆うように、埋まっていく。

手近なものに捕まって、外を見ると―ヒラヒラの改造制服をパラシュートに変え、降下していく理子の姿が見えた。

(高度を下げていたのは、パラシュートで機外に脱出するためだったのか…)

そして、ESSの視力があり得ないものを捉えた。

(なっ!?あれは―)

超高速で、こちらへと向かってくる飛行物体。

「―ミサイル!?」

ドオォォォォンッ!!!

突風や落雷とは明らかに違う、巨大ハンマーで2発殴られたような衝撃。

だが―ANA600便は、持ちこたえていた。
翼は2基ずつある左右のジェットエンジンのうち、内機を1基ずつ破壊されていたが、外側は無事だ。

が、急がないとだな。
この飛行機は今でも―急降下を続けているのだから!


急いでコックピットへ向かうと、機長と副機長が昏倒していた。…理子にやられたのか。

そしてアリアは、彼らから取ったらしい非接触ICカードで室内に入ったところらしい。

「―遅い!」

「アリア、飛行機運転出来るのか?」

「セスナならね。ジェット機なんて飛ばしたことない。上下左右に飛ばすくらいはできるけど」

「…着陸は?」

「できないわ」

アリアが操縦桿を引いたことで、機体が水平になったことが分かる。

俺は無線をインカムからスピーカーに変え、管理塔へと繋ぐ。

『―31で応答を。 繰り返す、こちら羽田
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ